針葉樹・広葉樹がつくる自然の植物群落の中を歩く約7kmの長丁場コース。
原生的な自然林の春分峠を起点に、四万十町と梼原町の境界の尾根を歩く。尾根沿いは照葉樹林で構成されており、アカガシをはじめ、ヒメシャラ、ヒノキ、モミ、ツガなどの巨木群に出合うことができる。また、鈴ヶ森に近づけばブナも現れる。春はマンサクを皮切りに、ヤブツバキ、シャクナゲ、オンツツジ、ハイノキなどの花が咲き誇る。ヤシャビシャクやフデリンドウ、ギンリョウソウなどの珍しい花にも合える可能性がある。
途中、水が峠の200m直登りのきつい箇所もあるが、ここを辛抱強く登ればアップダウンを繰り返し歩く。
樹木のトンネルなので歩道からの眺望はそれほどでもないが、落葉シーズンには明るい森となる。
鈴ヶ森からは、松葉川温泉を眼下に窪川の平野がよく見える。北には石鎚山も望むことができる。
大野見側に下れば林道があるので、車を配車しておけばワンウェイコースで歩くことができる。
コース:春分峠~鈴ヶ森~高山
鈴ヶ森より松葉川方面に下る。こちらは鈴ヶ森からは下りオンリーとなる。ただ、脚に疲労がたまっているので、思わぬアクシデントに要注意。
豊かな天然林の中を、落ち葉を踏みながら歩くのは格別である。
下った後、松葉川温泉に直行すれば、登山の疲れが心地よい達成感に昇華される。
下山口に車を配車することを勧める。
春分峠から入る久保谷山風景林コース。
巨大アカガシをはじめ、シーズンごとに花、新緑、紅葉、落葉とバラエティに富んだ原生林を堪能できる。杖立からは興津方面の海も見ることができる。
手軽なように思えても、道に迷えば遭難する恐れもあるので、十分な装備と山に慣れたガイドと入山することを勧める(中級者)。
また、この森には梼原町松原と松葉川を結んでいた往還道が4km残っており、杖立三角点から松葉川温泉まで下ることも可能(上級者)。
四万十町中央インターより松葉川温泉まで約18km。
そこから春分峠まで林道を約10km30分走行。
途中より未舗装になるので注意。