現在、いの町紙の博物館では、「紙博に咲いた牧野博士の花たち」と題して、国の伝統的工芸品の一つである土佐和紙を使用して制作された草花を、2024年3月31日(日)まで展示しています。
作家の細川孝子さんは、越知町出身で同館のガイド着任をきっかけに、和紙を使った造花を制作するようになりました。和紙の中でも「かげろうの羽」と呼ばれ、世界で一番薄い和紙ともいわれる土佐典具帖紙は、世界中で文化財の修復材料に使用されるなど、国内だけでなく海外でも評価の高い和紙です。
細川孝子さんの今回の作品にも土佐典具帖紙が使用されています。
企画コーナーでは、いの町で採取した記録がある「ナカバノウナギツカミ」など、花・茎・葉のすべてを土佐和紙で制作しており、繊細な和紙花を見事に表現しています。牧野博士の愛した「バイカオウレン」は、東京都練馬区立牧野記念庭園の企画展でも展示されました。
また、作品制作に使用された土佐和紙に実際に触れることができ、どの和紙が使用されたのかわかるミニクイズコーナーもあります。
土佐和紙で作られた作品を通して、牧野博士が愛した草花を身近に感じてみませんか。
高知県内の博物館・美術館・図書館などで構成する「こうちミュージアムネットワーク」では、「牧野博士を生んだ土佐の自然」をテーマに、企画展や講座・観察会・工作教室の開催に連携して取り組んでいます。
<こうちミュージアムネットワーク>
「牧野を生んだ土佐の自然」ポータルサイト
<関連施設オリジナル展示 いの町紙の博物館
企画コーナー展「紙博に咲いた牧野博士の花たち」>
開催期間:2023年10月1日(日)~2024年3月31日(日)
開催時間:9:00~17:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日休、12月27日~翌1月4日休)
会 場:いの町紙の博物館 1階入口右側
高知県吾川郡いの町幸町110-1
入館料:無料エリアでの展示です
問合せ:TEL 088-893-0886
URL:https://kamihaku.com/exhibition/5956
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アクセス:
・JR土讃線伊野駅下車、徒歩約10分
・とさでん交通路面電車「伊野終点」下車、徒歩約10分
・伊野ICから車で約10分
駐車場:無料(大型3台、普通車50台)