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Colorful! 100色こうち旅

タイトル
高知って、憧れていました。ガイドブックや旅のパンフレットを見ると、きらきらとした原色の風景が目をひいたんです。
すみきった青色の仁淀川を表現する「仁淀ブルー」や文旦などの柑橘類のビタミンカラーがたくさんあるみたい。高知に行くと、元気になれそう! って出かけたら…。温泉がこんなに豊かだったとは。なんと温泉施設が少なくとも28ヶ所!それにこんなに元気な女性たちがいるなんて!
今回の旅人:山崎まゆみ
新潟県長岡市出身。日本だけでなく世界中の温泉を巡り、現在30カ国の温泉を訪問。「温泉での幸せな一期一会」をテーマにテレビやラジオ、雑誌、新聞などでレポートをしている。VISIT JAPAN大使(観光庁任命)、にいがた観光特使、越後長岡応援団、雪国朝湯治プロデューサー、武雄温泉大使、日本旅行作家協会会員。

初日昼食伊勢海老をバリバリ食べる

硬い甲殻と格闘しながら「ばりばり」っと食べる。伊勢海老を夢中で食べていると話なんてしていられない。むしゃむしゃ〜、ばりばり〜、こんな姿、男性と一緒だとできないなぁ〜。(笑)しかし、旨い! 須崎市池の浦は伊勢海老の産地です。まずはここで昼食。

桑田山温泉_そうだやまおんせん

池の浦から車で30分ほどで桑田山温泉に到着。訪ねたのが3月中旬。桑田山周辺の観光名所、雪割桜エリアにはまだ桜が残っていました。温泉では、「これから枝垂桜が始まるよ」と女性客が教えてくれ、湯船からも桜が見えました。花のピンク色が鮮やか。湯船から花見できるんですね。
泉質はアルカリ性単純硫黄冷鉱泉。少し乳白色でぬるんとしています。薪でたいているせいなのか、PH値よりもさらにやわらかく感じました。温度設定が温めでしたから、のんびりと花見をしながら入浴しても湯あたりしにくいので、お花見温泉には絶好の湯!

千年の美湯そうだ山温泉

土佐のおきゃく2014

飲めや食えやの大イベント。商店街や公園にテーブル席やこたつなどを出して宴会場にする「日本一の大おきゃく」は、9日間のイベント期間中、2日間だけの開催。おきゃくという言葉は「宴会」という意味なんだそうです。おきゃくのイベントのひとつに「よさこい春の舞」がありました。舞う女性達も、下からのライトアップが功を奏し、妖艶さに加え、きりりとした表情が印象的でした。真紅の紅を引いているのも、さらにカッコイイ。よさこい祭りは、戦後、経済復興を願ってはじまった、市民のためのお祭りだそうです。元気を出すためのお祭りなんですね。

女性同士でも宴席を愉しめる!気風のいい「はちきん」姉さんに会える!

次は予約していたお店へ。アナゴの稚魚に始まり、新鮮な春の初鰹、コラーゲンたっぷりの鯨鍋、寿司と、魚介がたくさん。さらには「はちきん」姉さんの女将さんがやってきてお座敷遊びを教えてくれました。
「遠洋漁業に出かけた夫は長い間は1年から1年半家をあけるの。夫を待つ妻たちが飲んだ時の遊びとしてお座敷遊びがあるの。皿鉢料理も、宴席の途中で女性が席を立たないですむようにって、前もって料理を全て大皿に入れるの。ね、羊羹なんかも入っているでしょ(笑)」 子供や飲めない女性はデザート前に座り、飲める女性はつまみの刺身前にという女性たちの宴席の話などもしてくれました。
女将さんの語り口、なんとも気風がいい。竹を割ったような性格がそのまま語りに現れ、帰り道は清々しささえありました。あんな女性に、また会いたい。

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高知のガイドブックには必ず紹介されている日曜市

行ってみると、田舎寿司がとても美味しかったこと。販売しているお母さんに「これ、お母さんが作ったんですか」と聞いてみると、「そうよ、前日の夜から仕込みをするのよ!」とにんまり。酢飯を作り、ネタもお母さん仕込みだそうです。美味! ちょっと味見も。
市場を歩いていると文旦の黄色が鮮やか。高知の土地の豊かさも知ることができます。近くで、トマトサミットも開催していたので寄ってみると、「赤い色が食卓にあるとね、元気が出るんですよ!」と、元気な女性がトマトの抗酸化作用を説明してくれました。

鰹のまち 中土佐町

鰹の街の久礼。ここに大正町市場があります。とれたての魚がずらりと並ぶ。その日の気分で魚を注文し、目の前にある定食屋さんでご飯とみそ汁とおしんこをオーダーして昼食をとりました。
今年もかつお祭が5月18日(日)に開催。なんと1万人を超える人が集まる大きなお祭りのようで、カツオの1本釣り競争なんてイベントもあったようですね〜。

黒潮温泉
日曜日
久礼大正町市場

黒潮本陣黒潮温泉

黒潮が一望できる高台に黒潮本陣があります。露天風呂から見る黒潮の流れは圧巻。迫力あります!
露天風呂には海水をあたためた湯が入っていました。薄めてないこともあり、塩っからく、ぬるぬるとした肌触り。
内風呂は、2キロ先の山間に源泉があるというアルカリ性単純温泉(PH9.7)。こちらは黒潮とは違うとろんとした感じの湯で、アルカリ性の湯特有の肌触り。

仁淀川

最後、沈下橋にも立ち寄りました。仁淀ブルーを見るには、さらに上流に行く必要がありますが、最下流の名越屋沈下橋でグリーンの川は見えました。 でも、沈下橋での風はすごかった。立っているのがやっと!

旅を終えて〜高知女子旅の楽しさ

陽光が眩しい。原色がきらきらしている。ぽかぽか〜。
高知を訪ねた当初の目的は達成し、まずは見た目から元気をもらいました!けれど、それ以上に、出会った女性たちが元気だったことといったら。
ちょっと人見知りな高知の女性。けれど、ただ一言、言葉を交わせばそのパワーが見えてきます。龍馬さんの時代に溯りますが、龍馬さんのお姉さんの乙女さん、地元では「乙女ねえやん」と親しまれている女性ですが、今も龍馬を叱咤激励した乙女ねえやんのような女性が高知にはたくさんいるようです。実際、逞しい女性を「はちきん」と言う名称があるようです。
少々のキツイ言葉も出てきますが、瞳の奥は優しい、そんな現代の“乙女ねえやん”に会いに来る高知の旅って、絶対にありです! 実際、わたしも現代の乙女ねえやんにこまごました悩み事でも打ち明けに行こうかと思っていますよ。

お喋りしながら長湯もOK、高知の名湯

高知には少なくとも28もの温泉施設があります。残念ながら温泉街というものはないのですが、でもひとつひとつのロケーションが面白い。 今回訪ねた桑田山温泉は桜の里。お花見をしながら湯に浸かれ、黒潮本陣は迫力ある黒潮が眺められる。温泉は冷鉱泉が多いようですが、いずれも柔らかい肌触りの単純温泉が多いようです。のんびりと湯に浸かれる、赤ちゃんもご高齢の方でも湯あたりしにくい温泉です。だから女子旅にはいいんです。だって女性同士でお風呂に入れば、話が盛り上がり、長湯になるでしょう。それもOKの高知の温泉。 ひとつひとつの温泉が点在しているのが高知の温泉の特徴。高知の海の、山の景色を眺め、美味しいものを頂きながらドライブで湯めぐりが高知ならではの楽しみです。次回も、温泉巡りをしたいと思います。土佐遊湯連(http://www.yuyuren.jp)をご紹介します。

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