春野町の農家さんと契約したバジルを使用し、注文がはいってからつくる、こだわりのジェノベーゼが美味しすぎるっ!

「Baffone」に来たら必ずジェノベーゼを食べるという方もいるので、新鮮なバジルを一年中きらさないように生産しています。


春野町の農家さんと契約したバジルを使用し、注文がはいってからつくる、こだわりのジェノベーゼが美味しすぎるっ!
「Baffone」に来たら必ずジェノベーゼを食べるという方もいるので、新鮮なバジルを一年中きらさないように生産しています。
高知市の繁華街である帯屋町商店街と、日曜市が開催される追手筋の間の路地にお店を構える1996年創業のバール「Baffone」。オーナーはお店と料理に誇りを持った熱い人で、店舗の雰囲気や客層が良く、料理へのこだわりもハンパじゃないらしい!
噂のジェノベーゼは、検索エンジンで“日本一のジェノベーゼ”と入力すると一番上に店名があがるほど美味しいと評判で、様々なメディアにも取り上げられているそうだ。これはぜひ食べに行ってみなければ!
こんにちはー(ドキドキ…)
こんにちは、取材の方?
はい!本日はよろしくお願いします!
えーと…あんまり企画内容分かってないですが、なんかこのお店の噂があるとか?
そっそうなんです!
実は常連さんの一人が先日飛び込みでお店に入ろうとしたら「予約してないから無理よ!」と、叱られたそうで…(なぜこのエピソードを最初に言ったのだろう…)
そうですねぇ、忙しい時は大統領が来ようが首相が来ようが、予約してない人には待ってもらいます。
だ、大統領が来ても!?
えぇ。予約してくださった方や、いま座っているお客様ファーストなので!
このお店のコンセプトは“土佐の小さなヨーロッパ”なので、できる限り本場のバールを再現したところですかねぇ。
なるほど。確かにこのお店に入るとまるでヨーロッパにいる気分になります。
ただ、オープンした26年前は日本にはほとんどバールがなくて、“タバスコ問答”や“お水問答”とかありました。
なんですか “タバスコ問答”って!?
当時ピザと言えばアメリカのミックスピザが有名で、ピザとタバスコをセットで出している飲食店が多かったんですよ。ただ、イタリアのピッツァにタバスコなんてかけませんから、「タバスコないの?」とか「タバスコちょうだい」と言われても、「うちはピッツァなのでタバスコはかけません」って断っていました。
確かに、マルゲリータにタバスコって邪道かも…。
(でも正直タバスコかけてるからあんまり深掘りせんとこ…)
“お水問答”とはどういうことなんですか?
本場のバールだとお水は注文しないと出てこないので、このお店もそうしています。「なんでお水がでてこないの?」と聞かれることも多いですが、本場に忠実でいたいという想いがあり、現在でも注文がなければお水は出していません。
ほぉぅ。なぜそこまで忠実でありたいと思うのですか?
ヨーロッパの文化を復興・発展させたルネサンスの背景には、思想家や研究科が集い語らったバールがあったと思います。僕もそんなお店を目指したい。人が集まり、人と人が繋がれる場所を高知に再現したかったんです。
おおお!素敵なお話です!(かっこいいにゃあ…)
「Baffone」には“日本一美味しいジェノベーゼ”があると聞きました!
「ジェノバ風リングイネ」ですね!有名な雑誌で“日本一美味しいジェノベーゼ”と、取りあげていただいてから広まったのだと思います。
おおおお!ズバリ美味しさの秘密は?
バジルですね!うちでは、春野町にある「ファーム・ベジコ」さんのバジルを使っています。色と香りが素晴らしいんですよねー。って話していたら、来ました!
えっ?
こんばんはー!ファーム・ベジコでーす。
なんという偶然っ!(やらせだと思われるレベル!)
あら、取材ですか?
はい!いまちょうど、「ジェノバ風リングイネ」の美味しさの秘密はバジルだとお伺いしたところで、もしよければ栽培への工夫とかを教えて欲しいです!
そうですねぇ、夏は強い日差しに当たると葉が硬くなって、えぐみが出てしまうので常に気をつけています。冬はハウス内を暖かく保つように温度管理を徹底して、元気なバジルを育てています。あと、鮮度も大切ですね。これもさっき摘んだばかりですよ!
(辺り一帯にバジルの香りが広がる…。)
わぁぁ。ビニール袋に入っているのに爽やかな香りが!色もすごくキレイですね。
このフレッシュさを最大限に生かすために、「ジェノバ風リングイネ」はオーダーを受けてからつくっています。ソースを作り置きしている店舗も多いですが、香りや色が悪くなるので、これは譲れないこだわりですね。
摘みたて、作りたてが美味しさの秘訣だということですね!
後味も爽やかなので、飲み会の締めはラーメンやお茶漬けじゃなくて、「ジェノバ風リングイネ」を食べに来る人も多いみたいですよ。
飲み会の締めに!(なんかオシャレだ…今度わたしもそぉしよう)
そしたら私はこのへんで~。
あっ、ありがとうございました!
いっぱい宣伝してくださいね~。
が、頑張ります!
せっかくだから「ジェノバ風リングイネ」つくりましょーか?
えっいいんですか?(やったぁぁぁぁぁぁぁぁ)
わぁぁ、早速摘みたてのバジルを使うんですね!それは、ミキサーですか?小さい調理器具ですねぇ。
うちでは、ミルサーを使っています。一気に3人前までしかつくれませんが、ミキサーやフードプロセッサーより、滑らかに仕上がってキレイに乳化するんです。ほらっ!
おおおお!まるで抹茶のようです。ソースづくりでのポイントはありますか?
にんにく、チーズ、塩、ブラックペッパーなどのほかに、松の実を加えるところですかねぇ。かなり高い食材なので、使用していない店舗も多いと思いますが、ここも譲れないポイントですね。
はいっ、できあがりました。
わぁぁ!ありがとうございます。では早速いただきまーす!
香りがものすごく良い!私の口と鼻が喜んでいます!あぁぁぁ言葉にならないほど美味しい!
ありがとうございます。バジルが苦手な人の中には、「ここのジェノベーゼなら食べられる」という方もいます。
なんかわかる気がします!今までのジェノベーゼの概念を覆されたというか!これは、日本一美味しいと言われているのも納得です!
それにしても、お店にはオーナーお一人ですか?
金曜と土曜はスタッフがいますが、それ以外はだいたい仕込み・調理・食器洗い・ドリンクなどを全て一人でやっています。
えええええ!?仕事量ハンパないですね!
忙しいことが好きなんですよ。ただ、お客さまをお待たせしないように時短のための工夫もしています。
ほうほう。どんな工夫ですか?
僕って理系なんですよ。
そっそうなんですか…。(えっ?一体なにが始まるの?)
魚って1匹ずつグラムが違うでしょ?例えばエスカベーチェという料理なら、メインの食材である魚のグラムを入力すると、そのグラムに対して、ほかの食材である玉ねぎ、にんじん、セロリ、お酢、白ワイン、塩などの量がでるようなエクセルのテンプレートを全メニューつくっているんですよ。
こんなガリレオみたいな料理人さん見たことありません。(もうすでに自分でやれと言われるとできない…)
お客さまからも「変人」と言われたことがあります(笑)とはいえ、農産物っていうのはその時の気候などによって味が変わりますから、最終的な調整は長年の勘なんですけどね。
“熱い人”から“変人”というイメージに変わりました…!(笑)
あはは!普通より変人と言われる方が嬉しいです。
くぅ…。ましゅーさん、つくづくかっこいい変人だ!!
- 終 -
実は取材時間3時間!もっとご紹介したかったのですが、文字数が足りないので一部をご紹介。
★ましゅーさん。無口な方だと思っていましたが、お話ししてみると気さくな方で、お話上手!これなら1人で飲みに行っても楽しく過ごせそうだなと思いました。
★実はタブレット型端末のくだりの後に、電卓の便利な機能なども教えていただきました。これは、本当に良い勉強になりますよ!
★日本バーテンダー協会が開催しているバーテンダーの全国大会に4度出場経験のあるオーナー。四国大会では2度も優勝したそうで、全国のバーテンダーとも交流が深いそうです。次はカクテルを飲んでみたい!
★オーナーは常連さんの好みや誕生日などをスマートフォンにメモしているそうで、前回来店された際のメニューとは違う料理をご提案したりしているそうです。マメですね。もちろん血液型はA型だそうです。
住 所 | : | 高知県高知市帯屋町 1-2-10 MORITAビル1階GoogleMap |
---|---|---|
電 話 | : | 088-822-3884 |
営業時間 | : | 19:00~24:00(L.O.23:00) |
定休日 | : | 水曜、第2火曜 |
駐車場 | : | 無(近隣にコインパーキングあり) |
マナーの悪いお客さんにはしっかりと注意するので全体的に客層が良い。オーナーとは20年来の付き合いなので、先日飛び込みでお店に入ろうとすると「予約してないから満席で無理だよ〜」と、叱られました。一見だろうが常連だろうが、分け隔てなく接するオーナーが熱い!