初代店長から受け継いだ
「大切な場所」を守りたい。
藁焼き鰹たたき明神丸
ひろめ市場店
店長 山本 大貴さん やまもと だいき
高知名物・鰹の藁焼きたたきを提供する明神丸グループ。県内外に13店舗展開しています。観光客が8割を占める『ひろめ市場店』の店長の山本大貴さんは明神丸に勤めて7年目。県外の大学を辞めて高知に帰ってきたばかりの頃に友人に接客業を勧められ、明神丸でアルバイトを始めました。「2ヶ月目に正社員にならないかと声がかかりました。飲食業が向いているかはわかりませんでしたが、周りが良い人ばかりでとにかく明神丸で働くことが楽しかったので入社を決めました」。その後も複数のグループ店で働くなかで上司や同期、そして社長の人柄に惚れ込んでいったといいます。「すごく厳しいけれど、そこにはお客様への想いを強く感じます。仕事が終われば楽しく、時には家族のように受け入れてくれる。明神丸に入って良かったと思うことがありすぎて、なんとなく始めたアルバイトがいつの間にかとても大切な場所になっていました」。
初めて店長を任された『ひろめ市場店』は、グループの1号店。“漁師が釣って、漁師が焼いた”というキャッチコピーの通り、明神丸の母体は漁が中心の会社でした。飲食業を立ち上げようと初めて直売店に挑戦した『ひろめ市場店』の初代店長が現社長の森下さんです。「社長はよく美味しいものを食べに連れて行ってくれて、当時の話をしてくれました」。最初から順調だったわけではなく試行錯誤を重ねたこと、お客さんに高知のタタキを楽しく食べてもらいたいと生まれたのが“藁焼きのパフォーマンス”だということ。実際に店頭に立ち、お客さんの目の前で鰹を焼いて、切って、手渡しした時の「美味しそう」と言う表情が嬉しかったといいます。初代が生み出した『見て楽しい、食べて楽しいひろめ市場店』を守っていきたいという気持ちが強くなりました。
「今回の取材のテーマが“熱い人”ということですが、私から見てお客さんのことを何より考えている最も“熱い人”は森下社長です。その社長の想いに向き合うことが自ずとお客さんに向き合い、高知の食文化を考えることになると思っています。高知ならではの最高の鰹のタタキを味わっていただく場所であること。それだけは絶対に守っていきます」。
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熱々ポイント 藁焼きのパフォーマンス
- 22年間受け継がれてきた藁焼きのパフォーマンス。初代店長がお客さんに楽しんでもらえるよう試行錯誤してやっと完成したスタイルです。スタッフも注目を浴びることでやりがいにつながっています。明神丸のショーとして各店舗に展開していますが、食べながら見えるのも、正面から見えるのもひろめ市場店だけです!
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熱々ポイント 人の繋がり
- 山本さんが就職したきっかけとなった「人の良さ」。それはアルバイトの時だけでなく、正社員になってどこの店舗に行っても感じたといいます。仕事とプライベートでオンオフを分けて厳しい時は厳しく、仕事が終われば楽しく、時には家族のように受け止めてくれる。今度は店長として山本さんがそんな場所を作っていきます。
- 藁焼き鰹たたき明神丸
ひろめ市場店 -
住 所 : 高知市高知市帯屋町2-3-1
ひろめ市場内 GoogleMap電 話 : 088-820-5101 定休日 : ひろめ市場休館日と同様 URL : http://myojinmaru.jp
- 【次回の熱々店】
- 私たちが紹介するのは、昭和45年創業の『屋台 安兵衛』さん。お酒が大好きな高知県では〆に屋台で餃子を食べるという文化があり、現在では県民だけでなく観光客のみなさんにも“屋台餃子”として親しまれています。鰹の藁焼きタタキの明神丸と同じく、高知の名物グルメを提供する安兵衛さんの熱い話を楽しみにしています!