
カリッ、ジュワッ、ホクッの三拍子揃った、揚げたてのいも天。一口かじれば、にっこり笑顔がこぼれます。
高知のいも天の最大の特徴は、ほのかに甘く、ふっくらとした衣。通常のてんぷら粉は小麦粉やでん粉がほとんどですが、高知のいも天は、砂糖や塩などを各店秘伝の配合で混ぜ込み、衣自体に味をつけています。そのため、冷めて衣が柔らかくなっても、おいしく食べることができます。
さらに高知県民はサツマイモが大好き。米が貴重だった時代から、サツマイモを栽培し、日常的に食べていました。煮詰めて干したヒガシヤマに、餅に練り込んだいも餅、いもケンピも高知を代表するおやつです。昭和20年に高知県で誕生した早堀品種のサツマイモ高系14号は非常に食味がよく、県外のブランド品種の産みの親にもなりました。県内では土佐紅やよさこい金時などが有名です。