
小夏が街路市や店先に並び始めると、高知の夏はもうそこまで。小夏は温州みかんほどの大きさで、目にも鮮やかな黄色。太陽の恵みをたっぷりと蓄えた、高知のカンキツの代表です。
りんごのようにナイフでくるくると皮を剥ぎますが、甘皮を残して剥ぐのがポイント。串切りや乱切りなど、スライスしていただきます。好みで砂糖や塩をかけていただく食べ方もあります。
小夏はショ糖系のカンキツで、とてもジューシー。ふかふかした白い甘皮が、さらりとした甘さと爽やかな酸味を絶妙に取り持っています。原産は宮崎の日向夏。品種改良が重ねられ、高知では「西内小夏」「宿毛小夏」が主な品種で、ハウスものと路地ものがあります。県外の友人や大切な方への贈り物としても重宝されています。