観光博覧会「牧野博士の新休日」は終了しました。
新キャンペーン「どっぷり高知旅」を開催中です。


【四国自然史科学研究センター】「Save The Island Bear SOS!」(~3/31) 

四国自然史科学研究センターでは、観光博覧会「牧野博士の新休日」連携事業の一環として、企画展「Save The Island Bear SOS!」を開催中です。(2024年3月31日まで)

企画展では、四国のツキノワグマに関するオリジナルパネルを展示しています。5つのテーマに分けられ、写真や図解を用いて分かり易く説明されています。


西アジアから東アジアにかけ広く生息しているツキノワグマですが、実は、四国はツキノワグマが生息する世界で最も小さな島なのです。
四国では、高知県と徳島県の境にある剣山系の限られた地域でツキノワグマの生息が確認されておりますが、2017年時点で推定生息頭数わずか16~24頭程度。捕獲禁止という保護施策を長年続けていますが、国内で唯一生息範囲が縮小していることが報告され、「環境省レッドリスト2020」には、「絶滅のおそれのある地域個体群」として掲載されています。



ツキノワグマを絶滅から救おうと、四国に生息するツキノワグマをIsland Bear(島熊)と名付け、四国自然史科学研究センター、日本自然保護協会、日本クマネットワークの3者協働でSave The Island Bearプロジェクトを立ち上げ、様々な活動を行っています。普及啓発活動や調査研究の結果をオリジナルパネルにまとめ、活動やその成果を展示しています。


四国以外の地域では、野生のクマによる被害が多数報告され、人々の生活圏である市街地への出没情報もあります。
山田センター長は「人の軋轢(あつれき)を引き起こす可能性のある動物でもありますが、地域の自然や生態系の一部として、絶滅を回避し人とクマの住み分けを図りながら共存していけるように活動を進めています。」とのことで、同センターでは「しこくまニュースレター」を発行し、四国のツキノワグマの現状や活動の様子を発信しています。


企画展では、パネル以外にも保護調査活動時に使用する器具も間近で見ることができます。本物のクマの糞を樹脂でコーティングした物もあり、触ることも出来ます。
 

ツキノワグマの研究専門家が書かれた本も展示されています。沢山の写真や実物大の足裏写真もあったりと、子どもから大人まで楽しめる本です。


山田センター長は「四国のツキノワグマの絶滅回避のためには100頭くらい必要だと考えられています。地域の人々や行政の方など多くの人が連携しないと、大型哺乳類や自然の保全・再生は難しいです。多くの団体と活動を進めるうえで、Save The Island Bear活動を通じ、たくさんの方に四国のツキノワグマの現状や活動の内容を知ってもらい、活動への理解や共感を得ることは重要な要素と考えています。人口減少や社会構造の変化などにより、人と動物の付き合い方や距離感は昔と大きく変わり、人と動物の軋轢(あつれき)は全国的に大きな社会問題となっています。活動を通じて、今の時代にあう人と自然の折り合いの付け方を模索していきたい。」と話してくれました。



自然史科学研究センターでは、多くの方に自然や生きものに関心を持ってもらうことを目的とし、自然観察会を開催しています。子どもから大人まで楽しんでもらえるようなプログラムを企画しています。詳細は下記にてご確認ください。

高知県内の博物館・美術館・図書館などで構成する「こうちミュージアムネットワーク」では、『牧野を生んだ土佐の自然』をテーマに、高知県の多様な生物と自然環境、そして人とのかかわりを、県内19施設で多彩な事業で紹介しています。
また、本イベント期間中(令和5年10月1日から令和6年3月31日まで)に、県内19施設を巡るスタンプラリーも実施していますので、併せてお楽しみください。

<こうちミュージアムネットワーク>
「牧野を生んだ土佐の自然」ポータルサイト


オリジナル企画展「Save The Island Bear SOS!」

開催期間:2023年10月1日(日)~2024年3月31日(日)
開催時間:9:00~17:00
休館日:土曜日・日曜日・祝日、12月29日~1月3日休館
会 場:新庄公民館2階
須崎市下分乙470番の1
入館料:無料
問合せ:TEL0889-40-0840
URL:https://lutra.jp/ (認定NPO法人四国自然史科学研究センター)
    https://islandbearproject.org/ (四国ツキノワグマ保護プログラム)
アクセス:
・高知自動車道須崎東ICから車で約10分
駐車場:無料
※添付資料は「SAVE THE ISLAND BEAR」ホームページより抜粋したものです


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2023/12/28