観光博覧会「牧野博士の新休日」は終了しました。
新キャンペーン「どっぷり高知旅」を開催中です。


【牧野植物園で開催中】菅原一剛「MAKINO 植物の肖像」展(10/1まで)


「牧野標本」の深淵に触れる。

牧野博士が94年の生涯で収集した40万枚にもおよぶ「牧野標本」。今なお生命感を宿し、博士が植物研究に捧げた情熱を伝えています。これに感銘を受けた写真家 菅原一剛氏が具現化した新たな試みは、本来科学的資料である標本を「肖像写真」として撮影し、アートとサイエンスという2つの観点から紐解くものでした。
菅原一剛「MAKINO 植物の肖像」展は、10月1日(日)まで、牧野植物園内の牧野富太郎記念館 展示館で開催されています。


<写真家 菅原 一剛氏>
大阪芸術大学芸術学部写真学科卒。早崎治氏に師事後、フランスにて写真家として活動を開始。数々の個展を開催するほか映画の撮影監督も手掛ける。2005年アニメ『蟲師』のOP・EDディレクターを務める。2023年青森県立美術館にて個展「発光」を開催。同年2月『MAKINO 植物の肖像』(北隆館)刊行。日本赤十字社永年カメラマン。大阪芸術大学客員教授。
https://ichigosugawara.com
「MAKINO 植物の肖像」特設サイトより引用)



Room1/さくら色

本展はアートを感じる「さくら色」と、サイエンスを感じる「みどり色」の2つの部屋で構成されています。

「さくら色」では、牧野植物園が所蔵する5,500点から厳選された牧野標本を、世界最高水準の1億5千万画素のデジタルカメラと技術を駆使して撮影した「植物の肖像」を展示。植物の微細な陰影が標本を立体的に浮き上がらせています。(横から覗き込んでいる方がいたほど!)鑑賞しながら、今なお生きているように見える植物の瑞々しさに驚かされました。


さらに、100×150cm に拡大し葉脈まで精細に見ることができる肖像からは、牧野博士が顕微鏡で覗いていた世界を肉眼で垣間見ることができます。感動・・の一言。




Room2/みどり色

続いて、「みどり色」へ。被写体となった牧野標本が「プロフィール」と共に並びます。


こちらは牧野植物園がある五台山で牧野博士が採集したビロードムラサキの標本から植物標本の奥妙に触れる展示。周りには、ロシアの植物学者 マキシモヴィッチ博士との交流や、恋女房 壽衛の名がついたスエコザサのサイドストーリーも紹介されていますよ!


植物標本のことはもちろん、標本が博士にとってどれほど大切なものだったのか、植物研究に対する博士の妥協のない精神を感じ取ることができます。

じっくりと時間をかけて回りたい企画展でした・・
本展は10月1日(日)まで開催しています。ぜひお出かけください!


<菅原一剛「MAKINO 植物の肖像」展>
開催期間:~2023年10月1日(日)
開催時間:9:00~17:00(最終入園 16:30)
休:開催中なし
会場:牧野植物園 牧野富太郎記念館 展示館
高知県高知市五台山4200-6
問合せ:TEL 088-882-2601
URL:https://makinobapj.com/syozo2023/
アクセス:はりまや橋から車で約20分(駐車場無料)、JR高知駅より「MY遊バス」で約30分 
※2023年8月末までの土日祝日は高知新港臨時駐車場をご利用ください。(無料シャトルバス有) 詳細は牧野植物園公式HPをご覧ください。


牧野植物園の研究員が語る、牧野博士の植物標本、植物図、そして牧野図鑑。




 


2023/08/15