四万十 道の駅とおわ
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緑濃い山里で人と自然が育む美味に驚く

 四万十川といえば、ゆったり悠々と流れる大河。こんなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。しかし、ここ中流の趣はちょっと違い、ゴツゴツした岩場や急流がたびたび出現します。国道381号を走るからこそ見ることのできる、四万十川のもうひとつの姿です。

 この中流域に、いつも賑わっている道の駅四万十とおわがあります。

「ここは単なる休憩場所ではありません。旅の目的地にもなり得る道の駅です」と、運営する四万十ドラマの社長、畦地履正さんは力強く話します。「ここでしか買えない、ここでしか食べられないもの。作っている人がわかり、作り方のこだわりがわかり、作っている人の思いが伝わる商品を提供しています」

 そんなこだわり商品のひとつが、地域の特産である日本茶。一番茶は必ず手摘みで収穫します。機械摘みとは違い、柔らかい芽だけを選べるので、味わいが格段に違うのだとか。生産者のお話を聞きたくなり、お茶畑に案内してもらいました。四万十川を見下ろす段々畑は驚くばかりの急傾斜。「こんなところばっかりですぞね」とお茶農家さん。「一番茶は一芯三葉(いっしんさんよう)。一番上の針のような葉と、その下の柔らかい3枚の葉を摘むがです」

 昔ながらの丁寧な仕事に加えて、お茶の味を良くするのは四万十の大自然。早朝、川面からふわっと朝霧が湧きたち、葉を優しく包んで、うま味に富んだお茶に育てるそうです。道の駅四万十とおわで購入したお茶。家に帰って飲むのが楽しみです。

お茶農家さん


畦地履正さん 畦地履正さん

プロフィール

四万十の人と資源にこだわった商品開発・販売、地域の仕組み作りを精力的に行う。「四万十が大好き。出張から帰ってきたらホッとする」とか。観光で訪れる人に「本当は裏道を通ってほしいね。そこに、本当の四万十があるから」

道の駅 四万十とおわ

道の駅 四万十とおわ

直販所にはお茶や紅茶、栗などの
特産品、加工品がズラリ。
食堂では川の幸や椎茸などを使った
田舎料理を味わえます。
エコロジーな新聞バッグも人気。

四万十ならではの田舎料理

四万十ならではの
田舎料理

鯉のぼりの川渡し

こいのぼりの川渡し

4月から5月にかけて行われる「こいのぼりの川渡し」は
四万十町十和地区が発祥の地と言われています。
四万十川の川風を受けて泳ぐこいのぼりの数は約500匹。
四万十町十和地区の春の風物詩です。