春・四万十川
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人々に親しまれる大河はさらに小京都へと流れる

 江川崎より下流はますます川幅が広がり、いかにも四万十川らしいたたずまいになっていきます。四万十市中心部、中村までのドライブルートには、たびたび登場する沈下橋など、思わず車を停めたくなるビューポイントがいっぱい。道幅が狭いところもあるので、慎重に運転してください。

 今回、取材に同行してくれた写真家は、四万十における撮影歴50年余りの本田祐造さん。日本で最も四万十の風景にくわしい人かもしれません。その本田さんに四万十の魅力をお聞きしました。

「ただ水のきれいな川なら、いろいろな地方にあります。四万十川の一番良いところは、人に親しまれているところでしょう。撮影にいったら、必ず地元に暮らす人が川におる。人との関わりがこれほど強い川は、ほかにないような気がします」

 ここ四万十を舞台に、数えきれないほどの写真を撮ってきた本田さん。なかでも好きな題材は川漁師だそうです。エビ漁やゴリ漁など、何度撮影しても飽きないのだとか。また、子どもたちが沈下橋から元気良く飛び込む姿も、本田さんのお気に入りです。

 四万十は人とふれあいながら流れる川。遠くから眺めるだけではなく、気に入ったポイントで川に降りてみることをおすすめします。雄大な風景の一部になった時、四万十ならではの魅力を改めて感じることでしょう。


本田祐造さん本田祐造さん

プロフィール

小中学校の音楽教師、のちに校長として、四万十各地域の学校で勤務。1959年から四万十の写真を撮り続けている。日本写真家協会会員。「四万十川がぼくを写真家として育ててくれました。本当に変化と魅力に富んだ川です」

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