高知の食は、つくる人が熱々。人熱々料理

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    エピソード1

    市内の居酒屋さんにて。メニューには高知名物の魅力的なものが盛りだくさん。何を食べようか迷ったので、店員さんに「この中で、好きなものは何~?」と。
    恐らく学生アルバイトであろう店員さんが一言。「ウツボのたたき、です。」と。
    なんですと?ウツボ?あのウツボ?学生アルバイトであろう幼さの残るその顔からウツボとは。高知すげえ。熱すぎるわ。
    で、頼んだウツボのたたき、激ウマでした。

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    エピソード2

    亡くなりましたが、頑固なオヤジの話。私の同級生が帰省中にカツオのタタキを買いに来てくれましたがタタキを売りません。
    「今日のカツオは刺身で食え!!」の一点張り笑
    お客さんが、タタキや言いようのやしタタキ作りや。言うても「タタキなら明日食べれるけん刺身にせえ!」
    結局、刺身で次の日またタタキ買いにきました笑
    でも「おんちゃん、刺身美味しかったちゃ!」ってどちらも満足顔でした。

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    エピソード3

    香南市の『土佐角弘海産』。定額で『ちりめんじゃこ』がのっけ放題のお店。
    食べ放題、ではなく、のっけ放題、というところが、こだわり。
    来た人に、お腹いっぱい食べてもらいたい、という情熱を持って提供されています。ただし、ご飯はお代わりができないので、ご飯をよそってくれるおばちゃんが、こちらが選ぶ前に『これでえいかえ』『これにしい』と、なぜか一番大きな丼によそおうとします笑
    さらには、大きい丼を断っても、『ご飯はこれくらいいけるろう』『こればあ食べや』と、隙あらば、またまた山盛りご飯をよそおうとします笑笑
    (ここでは、男女差別しません)そんなおばちゃん達の心遣い、来訪者へのちょっと重すぎる(!)おもてなしが、最高に熱々です。
    何度行っても満足感しか得られないここのお店は、県内随一の熱々店だと思っています。

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    エピソード4

    大学時代の高知県出身の友人の実話です。「教育原理」という講義の小論文テストで、彼は論文のテーマを「カツオのタタキの作り方」に勝手に変更し、イラスト付きで美味しいカツオのタタキの作り方を熱々に論じたところ、何と教授から「可」をもらえたことがありました。
    高知人の食への熱々な想いは時に不可能を可能性にします。熱い!

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    エピソード5

    四万十町の、四万十ドラマ直営店『とわ』。今は分かりませんが、おかみさん市のバイキングが開催された時に来訪しました。
    地元食材、高知の食材を使った、素朴な田舎料理から創作料理まで様々楽しめました。
    お料理をサーブしているおかみさん達が『これオススメ』とまでは分かるのですが、なぜかそこにいるお客さん(地元の方)まで一緒になって『これうまいで、これ食べてみいや』『こっちのも、なくなる前に、はよう先に取りや』とどんどんススメてくるので、お腹いっぱいに笑
    ちょうど社長(畦地社長)もいらっしゃって、気さくに話しかけてきてくれて、そこにも他のお客さんがぐいぐい絡んでくるこの感じ、無茶苦茶温度高い、密な人間関係ですね。まさに、料理も人も熱々、を体現する場所です。

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    エピソード6

    仕事で高知県に行った際に、たまたま入ったバー。そこで出会った30代女性その方は1人でカウンターで静かに飲んでいました。
    近くに座りいつも通り自分のペースで飲んでいました。その日は営業もなかなかうまくいかず仕事の資料に目を通していると、飲んでる時くらい仕事の事忘れとビールを1杯奢ってもらいました。そこから高知の事をたくさん教えてもらいたくさん笑った記憶しかありません。
    初めは怖そうな方かなと思いましたが、その方はよく笑い、よく泣き、よく怒りマスターからは「はちきんやなーと言われてました」
    本当にとても豪快でした笑
    連絡先を交換する事もなくいい思い出として、ずっと私の記憶に残ってます。はちきんな女性とのエピソードでした。

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    エピソード7

    夫が高知へ転勤になりました。引越し作業が一通り終わり、夕食をとるために街へ出かけたときのことです。
    「たっすいがはいかんぜよ」と書いてある看板が目に留まり、子供と「たっすいがってどう言う意味なんかね」と話しながら歩いていると、通りすがりに「薄いって意味ですよ」と教えてもらった事があります。
    「え?」と立ち止まり振り返りましたが、その人はそのまま歩き去ってしまいました。「高知」と聞くと「たっすいが」良い思い出です。

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    エピソード8

    今から10年ぐらい前の話です。高知県の中ノ島漁港で釣りをしていたときに、超ご機嫌な漁師さんから話しかけられて、色々話をしていると突然「これ持って帰り」と船から50cmぐらいの青物(魚種は忘れました)を出してきてくれました。
    少し話をしただけで、立派な肴をもらうわけにもいかず、何度も断りをしたんですが、結局ごり押しでもらう形になりました。
    もらったままでは気が引けるので、後日数週間後に中ノ島へ行き、偶然また同じ漁師さんに会うことができたので、魚をもらった話をして、お帰りに持ってきていた日本酒を漁師さんにお渡ししました。
    漁師さんは当時のことを一切覚えてなくて、こちらから話をしてる間は、漁師さんの顔に「?」がいっぱい出てたのは言うまでもなく、日本酒を渡したときも戸惑いの顔をされてましたが、この一連のことは、今も忘れることができない思い出になっています。

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    エピソード9

    地域おこし協力隊だった8年前。キンメダイの水揚げを見学しに室戸へ。初めてみる光景、大漁のキンメに圧倒された気分冷めやらぬ中、漁師さんのおうちを訪問、翌日の漁の準備をお手伝い。その後、漁師のお父さんを囲むファミリー10名程度の大宴会。
    このおうちでは、珍しいことではないらしい。
    当然のようにふるまわれるのは、キンメダイ。お母さんのさばきとお料理で、お刺身はもちろん、しゃぶしゃぶ、煮つけ。
    すごいご馳走を囲みながら、にぎやかであたたかな大家族の空間。そして、食べや~食べや~の大合唱。
    おなかも、こころも満腹になり、さすがに食べきれなくなって、最後はお刺身をお持ち帰り。
    とはいえキンメは足が速く、早く食べてあげないと…しかしおなかがいっぱいで今夜はムリ。ああこのお持ち帰りキンメ、どうしよう…
    はっと閃いて、たまたま手元にあった塩こうじをまぶし、たっぱを冷蔵庫へ。
    2日後。たっぱのキンメ、まったく匂いもなく、プリッとしている。さらに食べてびっくり!
    新鮮なお刺身とはまた違った、旨味たっぷりのキンメに生まれ変わっていたのです。振舞ってくれた漁師さんのお嬢さん川口真穂さんに報告しました。
    そして。なんと商品化までしてくれたのです。それが「漁師の食卓 華金目の塩糀まぶし」
    https://www.ryoshi-syokutaku.com/items/50939062
    事業主の川口さんがお父さん、お母さんの協力を得て、おいしい商品に仕立ててくれた上に、グルメの賞を取得し、販路を広げてくれています。すごすぎる…
    なお、一番最初の閃きのきっかけとなった塩こうじは四万十町の老舗、井上糀店のもの。確か、この時の塩こうじも、たまたま井上さんの蔵に遊びに行ったとき、お土産に持たせてくれた記憶。(商品化にあたっては、別の塩糀を使っています、為念)
    高知では、かように家族ぐるみで、食べること=おもてなしを惜しみなく振る舞って、異邦人のこころと胃袋をわしづかみにします。
    さらに、その幸せを、未知の人に広げる事業にまでしてくれる。こんなあんなが、今、高知で暮らすことの礎になってるとしみじみ思うのでした。

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    エピソード10

    もう10年以上も前になるろうか。母と2人で県営渡船に乗った時のこと。高知市に住んじょったけど渡船に乗るがは初めてで、はしゃぎ回っちょった。
    ほいたら地元のおんちゃんが話しかけてくれて、イカの一日干し(ひいといぼし)を2枚くれたちや!あの気前のえいおんちゃん、今でも元気やおか。
    一日干し見るたびに思い出すよ。

  • エピソード11

    四万十の鰻をご馳走してくれた高知の人。私が「あまり鰻を美味しいと思ったことがない」と言うと、お魚関係の仕事をしている人が、「それは、本当の、本物の鰻を食ってないからだ」と言って、四万十の鰻を食べに連れて行ってくれました。それ以来、私の舌は我が儘になりました。

  • エピソード12

    四万十町の『カフェ半平』。古民家を利用したカフェで、開け放った窓から見える落ち着いたお庭や、時折通過する列車の音を聴きながら、ゆったりとした時間を楽しめます。訪問時期によっては、風鈴や雛壇などが飾られていて、お茶以外の風流な楽しみ方もあって、私の中ではアツいカフェです。
    もちろん、提供されるコーヒーやスイーツも、見た目も綺麗で美味しくて、満足度もアッツアツ。帰り際、お抹茶と和菓子がとても美味しかった話をすると、『和菓子は近所の松鶴堂さんのもの』と、自分のところの商品の話はそっちのけで、和菓子屋さんの場所まで説明してくれました。
    その丁寧な接客姿と、お菓子に対する情熱が熱々!雛飾りにも負けない、美しき『ザ・仕事人』です。

  • エピソード13

    四万十町の集落活動センター『りん家』。月一回のランチバイキングがあると聞いて訪問しました。
    800円(当時)で、地元野菜たっぷり、お肉も!お魚も!スイーツも!色とりどり並んだお料理が幾種類も堪能できます。
    サバ寿司や鯛のカルパッチョに、文旦サラダや生姜餃子といった、他ではあまり見かけないお料理も沢山ありました。
    お腹いっぱいなのに、あれもこれも気になって色々食べたくなるし、お料理を作っているマダム達も『あれ食べたかえ』『これ食べんかえ』と色々すすめてくれます笑
    採算度外視、とにかく『来てくれる方のために、美味しいお料理を提供したい』という思いだけで、マダム達が創意工夫を凝らされていて、この思いの強さが熱々です!ぜひ、皆様、ご来訪ください!

  • エピソード14

    息子と高知大学の入学式を終え校門を出た所で、野菜を売っているおばさんが「このトマトは徳谷トマトといって、ゴッツイ甘いよ」と真っ赤なトマトを勧めてくれた。
    一盛り買って「こちらの大学に通うのでどうぞ宜しく」としばらく立ち話をした。
    そのおばさんは時々息子の下宿におかずを届けてくれ卒業してからも(徳谷トマト等)送ってくれるお付き合いが続いた。
    子供を親元から手離す心細さと高知の人の温かさが入り交じって甦ってくる。

  • エピソード15

    どんなに忙しくても、私が声をかけると、手を止めて、顔を見て話を聞いてくれた、お弁当屋の調理師さんたち。高知のスーパーで働いていたときの、テナントで入ってもらっていたお弁当屋さんのことです。事務連絡に行くと、どんな時でも、作業中の手を止め、こちらを向いて話を聞いてくれました。
    少人数でまわしておられ、日々大変だったと思いますが、お弁当のおかずは全部が絶品。柚子の絞り汁が入った酢の物、冷めてもカリカリな唐揚げ。
    どれも大皿で食べたい程美味しく、毎日そこのお昼ご飯を食べるのが楽しみでした。
    やっぱり、人を大切に扱ってくれる、あたたかい人たちが作ったものだから、ひと味違ったんだと思います。

  • エピソード16

    ひろめ市場に行った時、夜行バスまでの時間があり、たまたま寄ったと言うおんちゃんと隣になり、タタキや、刺身や、貝やら、餃子を一緒に食べました。
    帰り際に名刺をもらったら、京都の陶芸家さんでした。その後京都に行って作品を見せてもらいました。
    ひろめ市場は何かしらご縁が出来る場所です。高知と言う土地がらが、心をオープンにさせるのかもしれませんね。

  • エピソード17

    「もうあなたのせいで」その日私は怒っていた。ひろめ市場で夕食を取ろうとした所、ホテルに財布を忘れ、引き返すことになった。
    その後ホテルのラーメン屋に入っても怒りが収まらない。
    「私、食べない。藁焼きカツオが良かった」『おい、何言ってんだよ。お前が鍋焼ラーメンでいいって言ったんだろ』
    「何、その言い方」『そっちだって。こっちはさっきから謝ってるだろ』
    「謝れば済むと思って」『そっちが謝れって言ったからだろ』
    もう売り言葉に買い言葉。ラーメンが卓についても罵り合いが止まらない。
    すると「あんたら、いつまでケンカしてんのよ!」と女将さん。「こっちはケンカしたくたって亭主が死んでるからできないんだよ!早よ食べ!」
    その怒号でハッとした。ケンカができるってありがたいこと。だって相手がいなければケンカはできない。だけど相手がいなければ「ありがとう」や「愛してる」は伝えられない。
    「すみません。いただきます」私たちは気まずそうに顔を見合わせた。ラーメンをすする音がふたつ。やさしく店内に響いていた。

  • エピソード18

    ひろめ市場で食器を回収しているおじさん、一人で立っているとビールグラスをしいてくれて「座っとかな、席なくなるでー」とやさしく教えてくれました。ありがとう!!

  • エピソード19

    バイクで土佐久礼に行った時に知らない人においしい所に色々つれて行ってもらってほとんどお金を出していただいた事。

  • エピソード20

    おじいちゃんが経営する居酒屋で「作り間違えた~」といって出してくれたサービスが合計するとほぼ1食分だったこと!