高知の食は、つくる人が熱々。人熱々料理

「田舎寿司」

田舎寿司
山のめぐみを盛り込んだ、ゆず香る伝統の味
高知県東部に位置する北川村では、「酢」といえば、ゆずを絞った果汁・ゆの酢のことをいう。焼きサバと薬味を混ぜ込んだご飯にたっぷりのゆの酢で寿司飯を作り、地元の山で収穫したタケノコ、リュウキュウ、ミョウガやしいたけを乗せると、色とりどりの田舎寿司が完成する。また、金時豆の乗った押し寿司が入っているのも県東部ならでは。

この料理を作った熱々料理人は、この人じゃ!

中野 和美さん

北川村に嫁いできて、最初の頃はお姑さんが作るのを見よう見まねで作りよった。昔はどこの家でも食べよったし、今でも何か食材があれば作るもんやき、私にとったら特別ではない日常のお料理。若い人にも知ってもらいたいと思うて、3年ばぁ前から地域で田舎寿司の勉強会をやるようになって、今は7人の生徒さんと定期的に作りよります。

この熱々料理の食材生産者は、この人じゃ!

ゆず農家
田所 正弥さん

村の人口の1/5がゆずを作りよって、醤油や塩と同じようにどの家の食卓にもゆの酢が並んじゅう。焼き魚、刺身、唐揚げとか何にでも「ゆの酢」をかけるし、漬物とかご飯にかける人もおるばぁ身近なもん。田舎寿司もそんな料理の一つやけど、最近はスーパーとか道の駅でも気軽に買えるようになったき、いっぺん食べてみて。

この料理を応援する人は、この人じゃ!

北川村観光協会
橋本 亜衣里さん

私は和美さんがやりゆう教室の生徒です!和美さんの田舎寿司を初めて食べた時に、私も作れるようになりたいと思って参加しました。ただ作るだけやなくて、山に入って食材調達からするのがリアルな田舎寿司。私にとってはまだまだ奥が深く、村の歴史が感じられる特別な存在です。今ではケータイの待ち受けにしちゅうくらい大好き!

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