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人熱々料理料理店ツアー

こうちの人熱々料理店を
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屋台のかっこよさに惚れ込んで 屋台 安兵衛

06/17 UP

店長 筒井 利英さん つつい としひで

創業51年。『安兵衛』の屋台餃子はお酒の〆として高知県民に長く親しまれ、現在ではご当地グルメとして観光でも欠かせない存在です。職人が作る餃子の味は多くの人に愛され小さな屋台から店舗を増やし県内だけでなく首都圏でも展開しています。それでも”安兵衛といえば屋台営業”という概念は変わりません。餃子を焼き揚げる音とお客さんを迎える活気のある声。高知市廿代町にある『屋台 安兵衛』では創業当時から変わらず、屋台を組み立て赤提灯を灯すことから営業が始まります。店長の筒井利英さんはその”屋台らしさ”に惚れ込みました。

35歳の時に安兵衛で働き始め、驚いたのは屋台と職人のポテンシャルの高さ。「目の前のお客さんと和やかに話をしながら、手元の鉄鍋で完璧な屋台餃子を素早く焼き揚げる。すごくかっこよくて、その姿に憧れました」。多くの飲食店と違って屋台は全てが筒抜けで、何をしていてもお客さんから見える場所。餃子を作るスピードや完成度だけでなく職人としての立ち振る舞いが重要視されます。「屋台の職人として一番になりたい」。筒井さんはお客さんに屋台の雰囲気を楽しんでもらうことを誰よりも意識して店に立ちました。「机を挟んですぐお客さんの生の声が聞こえるのも屋台の面白さです。県内の方が観光客を連れてきてくれることも多く、”高知に来たら安兵衛の餃子を食べないかんで”という声が聞こえるたびに、お客さんの期待に応えたいという気持ちが高まります。自分が焼いた餃子を提供した時に今まで食べた餃子の中で一番美味しい、と目の前で言ってもらえた時の嬉しさは忘れられません」。筒井さんの『屋台』への熱い想いはお客さんだけでなく同僚や上司にも伝わり、8代目の店長を任されることになりました。

歴代の店長を訪ねてやってくるお客さんも多く、51年の歴史にプレッシャーを感じることもありますが、それ以上に誇りが勝るという筒井さん。「高知の観光の顔になるお店で店長ができていることは僕の自信です。屋台の雰囲気、職人の技術、スタッフの活気。どれをとってもこの店でなければ味わえません。後悔はさせないのでぜひ一度『屋台 安兵衛』へ餃子を食べにきてください」。

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熱々ポイント 屋台餃子
生産量日本一の高知県産のニラとショウガを使っています。目にも止まらぬ速さで餡を薄皮で包み、多めの油で一気に焼き揚げる屋台餃子。焼きでもなく揚げでもない”焼き揚げる”安兵衛独自の作り方でパリパリとした食感の屋台餃子ができあがり。小ぶりでお酒の〆としても食べやすく、多い時には1日3000〜4000個を提供しています。
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熱々ポイント 昔ながらの屋台営業
川沿いの小さな屋台から始まった安兵衛。今でも飲み物は日本酒とビールとお水だけ。時代に流されない不自由さに昔ながらの屋台の趣を感じます。そして机越しに見える職人の技術とお客さんを呼び込む声、餃子を焼く音。目でも耳でも楽しめる屋台ならではの時間。他の店にはない圧倒される雰囲気を味わえます。
屋台 安兵衛
住 所 高知市廿代町4-19GoogleMap
電 話 088-873-2773
営業時間 19:00~27:00
定休日 日曜日
URL https://mfc-group.jp/yasube/
【次回の熱々店】
私たちが紹介するのは『らーめん チョンマゲ』さん。現在では大阪にも店舗を広げ”高知名物・玉子焼きめし”を謳って大繁盛。県内でも人気の玉子焼きめしは高知の新しい名物料理となっています。とにかく高知で頑張っている人達で、12年かけて考案したレシピのお話や、高知から世界を目指す想いから熱い話が聞けるはず!