【高知県立牧野植物園】企画展 岩谷雪子作品展「草木と出会う−Encountering Plants」

知っているようで知らなかった植物の姿がそこにある
植物で繊細な立体やインスタレーションを制作する高知県在住の造形作家 岩谷雪子の作品展を開催します。岩谷は、華やかな植物よりも見逃してしまいそうな小さな植物を題材に、自ら採集し乾燥させた植物による創作活動を1995年から続けています。それに先立つ1982年、高知県に移住してから牧野富太郎が日本の植物分類学の礎を築いた人物であることを知り、富太郎の植物に対するひたむきな思いに共感してきた、と岩谷は語ります。
本展では、会場を「“雑草”たちの名前」、「牧野博士の植物園で」の2つに分け、岩谷が富太郎へのリスペクトを込めて制作した作品約50点を展観します。

第1会場「“雑草”たちの名前」では、富太郎が語ったとされる「“雑草”という草は無い。」(※)の言葉をテーマに、街の片隅や草むらでたくましく生きる、いわゆる“雑草”とよばれる植物に焦点を当てた作品が並びます。身近に息づく草花の存在一つひとつが、ふだんとは異なる姿を見せてくれます。
「牧野博士の植物園で」と題した第2会場では、富太郎がこよなく愛したバイカオウレンや、妻 壽衛の名にちなんで命名したスエコザサ、牧野植物園が位置する五台山で採集した標本などをもとに、学名を発表したビロードムラサキなど、富太郎ゆかりの植物を用いた作品をご覧いただけます。

岩谷が本展のために牧野植物園で採集した植物を用い、新たに制作した作品はもちろん、練馬区立牧野記念庭園で開催された企画展「植物たちの声を聴く─岩谷雪子の世界─」(2024/11/2〜2025/1/22)で展示された作品なども展示します。
岩谷が仔細に植物を観察し対峙するなかで、形態や生態から見いだし、感じたものを再構築した作品は、創意工夫にあふれた植物の形や機能の巧みさ、それらの不思議さへの気づきと驚きを与えてくれます。ぜひ、会場でじっくりと作品をご鑑賞いただき、植物たちの新たな魅力を発見してください。

(※)『周五郎に生き方を学ぶ』木村久邇典著 実業之日本社刊(1995)より


【プロフィール】
岩谷雪子(いわたに ゆきこ)/造形作家
1958年札幌市生まれ、高知市在住。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。植物を、この地球上で我々と共存する最も重要な存在の一つと捉え、立体、映像、インスタレーション等の作品を制作。近年の展覧会では、練馬区立牧野記念庭園での企画展「植物たちの声を聴く−岩谷雪子の世界−」(2024/11/2〜2025/1/22)、神奈川県民ホールギャラリー企画グループ展「眠れよい子よ よい子の眠る/ところ」(2024/12/15~2025/1/25)、岡山県 奈義町現代美術館企画展「岩谷雪子 Xanthium occidentale オオオナモミが語るもの」(2025/4/19〜6/22)などがある。当園では企画展「ボタニカル・ルーム」(2007)、「昆虫★植物展」(2016)、「植物は、うごく。」(2020)への出品経験を持つ。
名称
【高知県立牧野植物園】企画展 岩谷雪子作品展「草木と出会う−Encountering Plants」
開催日時
2026年10月3日(土) 〜 2027年3月22日(月・休) 9:00~17:00(最終入園16:30)
開催場所
高知県立牧野植物園 牧野富太郎記念館 展示館 企画展示室・植物画ギャラリー
( 高知市 五台山4200-6 )
料金
一般850円(高校生以下無料)※ラン展期間中(2027/2/6~28)の入園料は、一般1,700円(高校生以下無料)となります。
お問い合わせ
高知県立牧野植物園
TEL(088)882-2601
ホームページ
https://www.makino.or.jp/event/detail.php?id=1120
備考
[休園日]年末年始 12/27~1/1、メンテナンス休園:2026/10/26、11/30、2027/1/25

アクセス

開催場所
高知県立牧野植物園 牧野富太郎記念館 展示館 企画展示室・植物画ギャラリー
( 高知市 五台山4200-6 )
駐車場
225台(無料)
交通アクセス
車:高知自動車道「高知IC」から車で約20分、はりまや橋から車で約20分
バス:JR高知駅から周遊観光バス「MY遊バス」で約30分

 

ギャラリートーク

 作品の見どころや制作秘話、作品に託した思いなどをお話しいただきます。

[日 時]2026年12月12日(土)、2027年3月21日(日・祝)
     各日①11:00〜 ②14:00〜
     各回30分程度
[講 師]岩谷雪子(造形作家)
[場 所]牧野富太郎記念館 展示館 企画展示室・植物画ギャラリー
[参加費]無料(別途入園料必要)
[申 込]不要・直接企画展示室ロビーにお越しください

 

サイドイベント

      
①Makino Music Scene「午後の植物園組曲 Suite “Afternoon at the Botanical Garden” 」(演奏会とトーク)


連続テレビ小説「らんまん」(NHK)の音楽を担当した阿部海太郎さんと高知交響楽団のメンバーが園内の4か所を舞台に、特別な秋の午後を演出する演奏会を開催します。

[日 時]2026年11月14日(土)
     13:00〜16:30(予定)
[出 演]演 奏:阿部海太郎(作曲家)
         高知交響楽団
     トーク:阿部海太郎
         岩谷雪子(造形作家)
[会 場]13:00〜16:30の間
     園内4か所にて順次演奏
     ※雨天時は展示館 階段広場のみ
[参加費]無料(別途入園料必要)
[申 込]不要・直接会場にお越しください

 

②Makino Talk Scene「勁草談義(けいそうだんぎ)—“雑草”という草は無い。」(座談会)


「勁草」とは厳しい自然に耐えるしなやかで強い草。
企画展のテーマの一つでもある“雑草”について、牧野富太郎の生き方にも触れながら、そのたくましい生き様を讃える座談会。

[日 時]2027年1月30日(土)
     14:00〜16:00(開場13:30)
[登壇者]岩谷雪子(造形作家)
     里見和彦(里見デザイン室)
     髙野昭人(牧野植物園 園長)
     鴻上泰(牧野植物園 研究調査員)
[場 所]牧野富太郎記念館 本館 映像ホール
[参加費]無料(別途入園料必要)
[対 象]一般
[定 員]60名(先着順)
[申 込]12/9(水)9:00〜

 

③Makino Botanical Club「早春の苔キューブ」(講座)


「苔キューブ」の作り方教室で、春に芽吹く植物をあしらった、四角い苔玉づくりに挑戦してみましょう。教室の合間には、植物にまつわるトークの時間も設けます。

[日 時]2027年3月6日(土)
     13:30〜15:30(受付13:10〜)
[講 師]福川直人(園芸家)
     トークゲスト:岩谷雪子(造形作家)
[場 所]牧野富太郎記念館 本館 アトリエ実習室
[参加費]無料(別途入園料必要)
[対 象]小学生〜一般
     ※小学生以下保護者同伴
[定 員]10名(先着順)
[申 込]2027/2/10(水)9:00〜

 
 
最終更新日 2026年10月09日