土佐和紙のちから~文化財補修用紙の今~【高知城歴史博物館】

1000年以上の歴史を誇る土佐和紙。
土佐の主要な産業として、また文化の一部として重要な役割を果たしてきました。
全国各地で生産される手漉き和紙の中でも、とりわけ“薄く”“丈夫で”“多彩な種類をもつ”土佐和紙の製紙技術は、土佐の人々と風土が生んだ賜です。

こうした特徴をもつ土佐和紙は今日、国の内外で貴重な文化財の修理にも使われ、修理に欠くことができない材料として、その品質は世界で高い評価を得ています。

この展覧会では、文化財の修理材料としての土佐和紙にとことんこだわります。
国宝・重要文化財を含むさまざまな修理資料、そこで使われた和紙・技・人・道具を丁寧にご紹介したいと考えています。

昨今の社会の大きな変化の中で、かつてつちかわれてきた伝統的な紙づくりの生業は、担い手の減少とともに深刻な岐路に立たされています。

“文化財とともに未来に生き続ける土佐和紙”の姿を広く知っていただきますと共に、わたしたちと一緒に、その”未来”についても思いを馳せていただければ、と願っています。
名称
土佐和紙のちから~文化財補修用紙の今~【高知城歴史博物館】
開催日時
2024年9月14日(土)~12月8日(日)
9時~18時
日曜のみ8時00分~18時00分
※展示室への入室は閉館30分前まで
開催場所
高知県立高知城歴史博物館 高知市 追手筋2-7-5
料金
観覧料
●700円(常設展含む、団体20名以上560円)
●高校生以下の方は無料(名札や学生証等ご掲示ください)
●高知県・高知市長寿手帳をお持ちの方は無料(長寿手帳をご掲示ください)
●身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者と介護者1名は無料(各手帳をご掲示ください)
●高知城とのセット券900円(常設展含む)
交通アクセス
高知ICから約15分JR高知駅下車、徒歩25分JR高知駅からとさでん交通バスで「高知城前」下車、徒歩約2分とさでん交通路面電車「高知城前」下車、徒歩約2分
お問い合わせ
高知県立高知城歴史博物館
電話番号:088-871-1600
ホームページ
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他SNS
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備考
※10月28日(月)・29日(火)は展示替えのため休室

展示構成(予定)

展示構成(予定)
Ⅰ.和紙の基礎知識
  ⅰ 土佐和紙の工程・材料・用具
  ⅱ 江戸時代までの手漉き紙-見方・楽しみ方
Ⅱ.文化財修理の実際
  ⅰ 文化財修理の理念と補修紙
  ⅱ 文化財修理に使われる土佐和紙
Ⅲ.土佐和紙の過去・現在・未来
主な展示資料(予定)
〇国宝 島津家文書より「刀狩令」含む書状2点
(東京・東京大学史料編纂所)
〇国宝 醍醐寺文書聖教より鎌倉・室町時代の書状4点
(京都・醍醐寺)
〇重文 二条城二の丸御殿障壁画より白書院折上天井画4点
(京都・元離宮二条城事務所(京都市))
〇高知県指定文化財 旧赤岡町の土佐芝居絵屏風より2点
(香南市赤岡町本町二区)
〇いの町指定文化財 御用紙漉用具類
(いの町立紙の博物館)
〇紙本墨書「紅葉狩」一幅、黒漆塗金蒔絵女乗物(館蔵)                          
 ほか  以上、35点前後(予定)


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土佐和紙のちから~文化財補修用紙の今~@高知城博
展覧会の準備状況や和紙・文化財修復に関するあれこれを発信していきます。

 

関連行事

記念講演会「文化財保存技術の保護と継承-補修用紙としての土佐和紙を中心に-」
開催日時:令和6年9月29日(日)14:00~15:30

講座・実演「土佐和紙の伝統と技- 文化財の補修用紙-」
開催日時:令和6年10月27日(日)14:00~15:45

講座「文化財修理の最前線-料紙と補修用紙 国宝「島津家文書」の修理を事例に-」
開催日時:令和6年11月17日(日)14:00~15:30

保存修復講座 第2回 紙漉き道具―簀・桁製作の今―
開催日時:令和6年11月30日(土)10:00~11:30

※要事前申込み制
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