科学技術が発達した現代では、テレビ・インターネット・SNSなどで、世の中の動きや各地の出来事が瞬時に拡散される。
幕末の時代、庶民たちが世の中の動きを知る手がかりとしたものに、「瓦版」や「錦絵」がある。
これらは、今でいう写真週刊誌や「号外」のようなもので、事件の注目度や話題性を高めるために大げさな表現で書かれる。それゆえ、オーバーな表現がなされているところは、瓦版や錦絵をつくった人たちが伝えたいこと、世間の関心が高いニュースであることがわかる。
今回の企画展は、幕末維新期の庶民の関心が高かったニュースを慎太郎館が所蔵する瓦版と錦絵を展示し、紹介する。