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「牧野植物園」で恵みの雨に喜ぶ植物と出会う

牧野博士ゆかりの植物や高知の野生植物を一年中観察することのできる「牧野植物園」。
散策におすすめなのは晴れた日だけではありません。
本館から展示館まで約170mの屋根付きの「回廊」で繋がっており、傘がなくても濡れることなく散策できるように設計されている、雨の日にもってこいの観光スポットです。

雨に打たれてどこか生き生きとして見える植物の、いつもとは異なる表情を楽しむのもよし、牧野富太郎記念館で雨宿りをしながら、自然との調和を大切に設計された建築美や博士の足跡をゆっくり味わうのもよし。雨の日だからこそ、そこに凝縮された自然や牧野博士の魅力がいっそう際立って感じられます。

五台山の山頂という立地ならでは、園路に靄(もや)がかかることも。
行く先が白く霞んでいく光景は、幻想的な景色を映し出してくれます。
植物園に降り注ぐ雨音、土の香り、そこに佇む空気など、ひと味違う雰囲気を五感で感じてみてください。
「高知城」の迫力満点の水路遺構と情緒あふれる本丸でタイムトリップ

全国でも雨の多い県として知られる高知県。それは今も昔も変わりなく、雨は古くから土佐人の生活と深く関わってきました。
特に「高知城」は排水への様々な工夫が見られる、先人の知恵の宝庫といえます。

中でも「石樋」は代表的な水路遺構として挙げられるものの一つで、雨の日になると実際に水が流れる様子が見られます。
排水が直接石垣に当たらないよう突き出すように造られた構造や、その下の地面を保護するために置かれた水受けの敷石など、降水量の多い高知県だからこそ見られる全国でも珍しい城郭設備の数々。
築城から400年以上経った現代でも実際にその役割を果たしている様子に、思わずロマンを感じてしまうはず。

また、高知城の美しさの象徴「土佐漆喰」は通常の漆喰と違い、数ヶ月から1年かけて発酵させることで、雨に強いものを生み出したという特別仕様。

当時のまま現存されている「本丸御殿」に入って、初代城主・山内一豊がかつて見たであろう風景に想いを馳せるのも贅沢な過ごし方の一つです。
雨に晒されてもなお、白く艶めく佇まいに土佐の名城の堂々たる風格を感じざるを得ません。
日本的建築美の象徴、隈研吾建築に籠って読書に耽る「雲の上の図書館」

梼原町にある「ゆすはら座」と出会ったことをきっかけに、町と親交を深めてきた世界的建築家・隈研吾氏。
同町に5箇所、6つの建築を手掛けたことで、町は「隈研吾建築が集まった小さなミュージアム」と呼ばれるようになりました。
その中の「雲の上の図書館」は様々な過ごし方ができる複合施設で、細部に至るまで隈研吾氏のこだわりが詰まっています。
画像提供:雲の上の図書館
はじめて訪れる人が真っ先に驚くのは、豊かな森をイメージして設計された天井。
地元の木材から滲み出るありのままの姿を生かしつつも、隈建築らしい洗練されたデザインで新しい視覚体験をもたらします。
画像提供:雲の上の図書館
靴を脱いで入館するスタイルを取り入れ、リラックスして読書に興じることができるのも魅力的なポイント。本から顔をあげ、ふと窓外に目をむけると「雲の上」という名の通り、霧に包まれていることも。
画像提供:雲の上の図書館
館内は読書スペースのほか、ボルダリング設備やカフェスペースも併設しているので、過ごし方の幅も広く、老若男女問わずゆったりとしたひとときを過ごすことができます。
雨から逃れた先にある、洗練された建築美の中で思い思いの時間を過ごしてみては。
同町にあるそのほかの隈研吾建築も併せて訪れるのもおすすめです。

雲の上のギャラリー
梼原町の自然に溶け込むようにデザインされたギャラリー。中には隈研吾氏の建築について知ることができる展示があります。

まちの駅「ゆすはら」(マルシェ・ユスハラ)
藁葺きの外観が目を引く梼原町の道の駅。町の特産品が購入できるショップスペースのほか、「雲の上のホテル 別館」として宿泊することもできます。
非日常の神秘的な世界が広がる「龍河洞」
画像提供:龍河洞
日本3大鍾乳洞の1つであり、1億7500万年の悠久の時が刻まれる洞窟「龍河洞」。
全長4kmにも及ぶ洞窟には「玉簾の滝」や「記念の滝」、弥生人の忘れ土器がそのまま一体化した「神の壺」など、自然が作り出す美術館のような壮大で美しい光景が続いています。

一方で、雨天だからこそ変化する、洞窟の表情があることは案外知られていません。
降り頻る雨が岩肌をつたい濡れた鍾乳石は、光を反射し宝石のような輝きを増します。
画像提供:龍河洞
特に「玉簾の滝」のように大きな鍾乳石になると、より一層細かなディティールと立体感が際立ちます。
画像提供:龍河洞
そしてなにより、洞内の温度はいつも15℃前後で一定に保たれており、梅雨時期でも暑さを気にせず鍾乳洞の神秘に没入できるのも観光には嬉しいポイント。
目の前に広がる圧倒的な自然を贅沢に楽しみましょう。
【番外編】夜まで入り浸り!「ひろめ市場」で過ごす高知県民さながらの1日

雨ならば、と1日の観光を美酒に捧げる…。
そう覚悟を決めるのも、ひとつの手かもしれません。
なんといっても高知市民の台所「ひろめ市場」は昼飲み大歓迎。
カツオに屋台餃子、土佐酒、ウツボなどなど、高知県を代表する逸品が勢揃いの約60店舗が軒を連ねる館内は、はしご酒不要の「食のテーマパーク」!

「雨に誘われて…」と、「ひろめ市場」に集まってきた人と共に、酒を酌み交わし、一期一会の忘れられない思い出を作るのも高知県らしい過ごし方です。

隣に座った人とはすぐに仲良くなれる、そんな人懐っこい高知の県民性が直に感じられるのもここならでは。
飲食店のほか、土産物も豊富に揃っているので、お食事と併せてショッピングも楽しんでみてください。※翌日の予定に響かないよう、楽しくてもお酒はほどほどに。
雨天決行!雨の日に出会う、もうひとつの高知県
歴史・文化から建築美、自然の作り出す景観まで、高知県には雨の日にこそ魅力が深まるスポットもたくさん。旅先に入っていなかったあの場所、この景色が、新たな発見をもたらしてくれるはず。
しっとり落ち着いた雰囲気と、情緒あふれる空気感をまるごと楽しんでください。
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