野村家住宅・土居廓中

昔の人の知恵が詰まった武家屋敷
高知県安芸市の土居廓中には、約40戸の武家屋敷が現存しています。その中で最も古い「野村家住宅」(1830年頃建築)は、土居廓中で唯一無料公開されている貴重な武家屋敷です。竹やうばめ樫の生垣に囲まれた町並みは、江戸時代の武士の暮らしを今に伝えています。
大きな門をくぐると、玄関横に「塀重門」という門が構えられています。これは敵の襲撃を防ぐために設けられたもので、二重の防御線となっています。
さらに玄関はわずか三畳という狭さ。これは侵入者の立ち回りを困難にするため、あえて狭く設計されています。約90cmの壁を持つ「武者隠し」も備えており、武家屋敷ならではの防衛の工夫が随所に見られます。
防衛面だけでなく、快適な暮らしへの配慮も見られます。風通しを良くするため縁側が南北両側に設けられており、高温多湿な土佐の気候に適した造りとなっています。戸の開閉の仕組みや細部の設計にも先人の知恵が光り、実際に見学すると江戸時代の建築技術の高さに驚かされます。
建築や歴史に関心のある方には特におすすめの見学スポットです。
名称
野村家住宅・土居廓中
(のむらけじゅうたく・どいかちゅう)
所在地
安芸市土居994
利用可能時間
8:00~17:00
料金
無料
休日
無休
お問い合わせ
安芸市観光協会
0887-35-1122

アクセス

所在地
安芸市土居994
駐車場
あり 無料(土居公民館)
交通アクセス
車:芸西西ICから25分
最終更新日 2025年10月03日