【モデルコース】 中芸高知のしたたかな歴史に触れる
魚梁瀬森林鉄道/森林鉄道遺構郡
→日本一の森林鉄道、ゆず
魚梁瀬杉から住民まで運んだ森林鉄道の遺構は国の重要文化財。
その昔林業で栄えた高知県東部の中芸地区5町村。
魚梁瀬森林鉄道は高知県の県木、魚梁瀬杉を搬出するために敷設されました。
森林鉄道の記憶を残す歴史ある遺構。
明治44年の開通時に建造された隧道などが、平成21年2月に経済産業省の近代化産業遺産群に認定され、同年橋梁や隧道など18箇所の貴重な土木建造物が国重要文化財に指定されました。
こちらでは現在、今から半世紀以上前に木材の運搬に使っていた「森林鉄道」の乗車・運転体験もすることができます。春は桜、秋は紅葉の美しい400mのコースを2周します。
〜森林鉄道から日本一のゆずロードへ〜
高知市内から東に約50キロに位置する中芸地域。美しい杉林が広がる林業の栄た地域でした。
ですが時代が変わり、1960年代、天然林が枯渇する中で、中芸の人びとは、林業に代わる新たな産業を探さなければなりませんでした。そんな時に着目をしたのが「ゆず栽培」。
身近にあったゆずの魅力と価値に改めて注目し、それを産業化すべく、りんてつの軌道が敷かれた川沿いにある田畑をゆず畑に変え、木材を運び出していた山間では、山面の限られた土地に石垣を築き段々畑を開きました。昔ながらの有機栽培にこだわりながらも、日本初となる機械式柚子搾汁機の開発やゆず加工商品の開発にも積極的に挑戦していった歴史があります。
こうして産業化が進められた中芸のゆずは、今では作付面積200ヘクタルを越え、日本一の生産量を誇ります。
時代の変化をたくましく生きる人びとの手によって、中芸の風景は「林業」から「ゆず」へと変わり、木材を運んだ「りんてつ」の軌道は、ゆずを運ぶ「ゆずロード」に生まれ変わりました。
中芸一帯を走るゆずロードをぐるりとめぐれば、ゆずの香りと彩りに満ちた景観と、ゆずの風味豊かな食文化を満喫することができます。
- 名称
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魚梁瀬森林鉄道
(やなせしんりんてつどう) - 所在地
- 781-6202 安芸郡馬路村魚梁瀬丸山
- 利用可能時間
- 10:00~12:00、13:00~15:30
- 料金
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大人(中学生以上)600円
子ども(3歳以上)300円
運転体験1,500円(小学生以上) - 休日
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平日・土(8月は土曜運行)
基本日曜のみ10時~15時 - 詳細情報はこちら