人気投票をすると必ずと言っていいほど上位にランクインする坂本龍馬は、江戸時代末期の土佐藩・高知城下に生まれました(現在の高知市上町1丁目)。
剣術を学び、江戸に出て北辰一刀流に入門すると、目録を伝授されるほどの腕前となりました。江戸修行時代に「黒船騒動(1853年)」を目撃して、衝撃を受けます。
8年後、土佐勤王党に参加しますが、さらに1年後には藩を抜けて江戸に向かいます。江戸幕府の勝海舟に師事して神戸で航海術などを学びます。その間に、薩摩藩の西郷隆盛や、福井藩主の松平春嶽らの知遇を受ける等、人を魅了する才能で知己の多い人物だったと言われます。
勝が江戸に呼び戻された後は、亀山社中(後の海援隊)を営み海運業を通じて、薩長同盟の仲介と成立に尽力し、幕府による長州征討では長州軍に参加する等、幕末の政局の転機で躍動をしています。
外国に並び立つ新国家を設立するため、土佐藩を動かして、大政奉還を実現させますが、その翌月に京都で中岡慎太郎と共に暗殺されました。