⼿付かずの⾃然が残る⼟佐町を
前⽥さんと巡りながら、
⼭、川、⾷、そしてホタルまで、
まだ知られていない⾼知県の魅⼒を
案内してもらいました。
さぁ、⼟佐町ではどんな⾼知県と
出会えるのでしょうか?
こんな場所があったのか!?
離れて知った、⾼知の魅⼒。
まず簡単に自己紹介をお願いできますか?
土佐町でキャンプサイトやイベント企画を⾏うomoyaを運営しながら、いしはらの⾥で企画員もしている前⽥です。
もともとは⾼知県の春野町出⾝で、⾼校を卒業してアメリカに6年間留学。その後、東京で4年、京都で7年過ごし、⼦どもが⽣まれたタイミングで⾼知県に戻ってきました。⾃然の中を駆け回って育ったので、⾃分の⼦どもにもそんな経験をさせたいなと思って。
今⽇は、Uターンするキッカケになった場所や「こんな場所があったのか!?」と衝撃を受けたスポットなど、移住してから知ったおすすめの場所を紹介させてもらいます!
地元の方に教えてもらった、
これぞ名瀑なアメガエリの滝。
素晴らしい渓⾕美ですが、おすすめの理由は?
移住して最初の頃からずっとお世話になっている方に紹介されたのがこの場所です。瀬⼾川渓⾕にあるアメガエリの滝は、「川⿂のアメゴが登れずに引き返してしまう」と⾔われるほどの激しさで、落差約30mの⼆段の滝になっているのがポイント。
実は2年前までは⽊々によって道の上からの視界が遮られてましたが、地主さんと相談して伐採したそうです。今では道の上から⾒下ろすこともできるし、もちろん、川の中から⾒上げてもいい。滝のすぐそばにも歩いて⾏けるので、いろんな⾓度から圧倒的な渓⾕美を楽しんでほしいですね。
遊歩道の途中には吊り橋もあり、そこからの眺めもまた絶景!紅葉も美しくて1年中キレイな景⾊が広がるけど、個⼈的には夏がおすすめです。⽊々の緑がとにかく圧巻!⾬上がりのタイミングなら滝の⽔量も増し、川の透明度も上がっているのでさらに最⾼ですよ。
透明度だけじゃなくて、
押ノ川には野性味があるんです。
前⽥さんは押ノ川のどんな所に惹かれたんですか?
先ほど紹介した瀬⼾川や本山町にある汗⾒川など、嶺北エリアにはいくつも川が流れています。⾃然に囲まれているので当然美しいんですが、押ノ川は上流に住んでいる⼈もいないし、⽥畑もないため、特に透明度が⾼いなと。それに川のサイズ感と⽊々の⽣い茂り⽅に、すごく野性味を感じることができるんです。⾼知市内の⼈も知らないような川ですが、案内するとその透明度と野性味のある⾃然美にみんな感動していますよ。
押ノ川でのおすすめの過ごし⽅はありますか?
のんびり散策したり、川遊びをしたり、夜にまた案内しますがホタルも⾒れるので、いろんな過ごし⽅ができると思います。あとは、シャワークライミングですね。川の流れが激しすぎないので、⼩学⽣から⼤⼈まで思いきり⾃然を楽しむことができますよ。僕と地域の⽅でガイドをしているので、夏のアクティビティにはピッタリです!
シャワークライミングについて詳しく聞かせてください!
今紹介している押ノ川の中流付近を約2時間かけて登っていきます。川の⽣物を解説したり、⼟佐町の昔話を伝えたりしながら登り、ゴー ルでは地元の⾷材を使ったお弁当もご⽤意。⼤⼈5,000円・⼩学⽣2,500円なので、6⽉〜9⽉のシーズン中は僕がしっかり案内します。美しい川や⾃然とひとつになって、押ノ川の魅⼒を体いっぱいに感じてください!
実は、⾁も名物!
⼟佐あかうしをBBQで。
⾼知のグルメは⿂介類だけじゃないんですね!
カツオをはじめ⿂介類も最⾼ですが、⾼知県のブランド⽜である⼟佐あかうしもぜひ味わってもらいたいですね。初めて⾷べた時は、「何じゃこりゃ!?」って思いましたから。程よくサシが⼊っていて、⾚⾝の旨みがとにかく深い!⾁本来の味を楽しめるのが、⼟佐あかうしなんです。
そんな⼟佐あかうしを楽しむなら、2021年4⽉にオープンした道の駅⼟佐さめうらBBQテラスがおすすめ!ぜひ塩で味わってほしいんですが、その味付けに逸話があります。実は、道の駅グルメの⽇本⼀を決める『道-1グランプリ』で優勝した味付けなんです!道の駅の駅⻑渾⾝のオリジナルブレンドの塩が⾚⾝の旨みさらに引き⽴ててくれるので、絶対満⾜してもらえると思います。
BBQは⼿ぶらでOK!近所には美しい川もあり、これから役所に掛け合って遊べるように整備していこうと思うので、そちらも楽しみにしておいてくださいね!
さめうらカヌーテラスは、
時間の経過を忘れられる場所。
ここにはよく来るんですか?
2020年7⽉にオープンして以来、1⼈でよく来ていますね。さめうら湖と⼭々の景⾊が幻想的なんですが、湖の対⾯にポツンとある⼤渕という集落を望めるのが⾃分的にはたまらなく好き。あの集落にもいろんな暮らしがあるんだろうなと、いつも思いを馳せていますね。
前⽥さん的におすすめの過ごし⽅はありますか?
僕は⼤好きなキャラメルラテを飲みながらぼーっと過ごすのが好きですが、レンタサイクルで早明浦ダム周辺を⼀周したこともあります。1時間くらいで周れるし、放流するゲートの上も⾛れるのですごく気持ちいいですよ。また、カヌーの元ハンガリー代表で世界王者のラヨシュさんが⼟佐町に移住してカヌー指導も⾏っているので、興味のある⽅はさめうらカヌーテラスに問い合わせてみてください!
晴れの⽇は壮⼤で、⾬の⽇にも⾃然美があって、霧のかかる⾬上がりも素敵な場所なので、ドライブ途中の休憩スポットとしても、絶対に思い出に残る場所になると思います!
神秘的すぎる⾼峯神社。
最初は、⼊るのを諦めたほど。
こんな⼭奥に神社があったんですね!
昔は讃岐の⾦⼑⽐、⼟佐の三宝⼭と⾔われ、四国の2⼤権現として信仰を集めていた三宝⼭にあるのがこの⾼峯神社です。⾒ての通りすごく神秘的な神社で、初めて来た時はあまりにも⼈を寄せつけない雰囲気があったので⼊るのを諦めてしまったほど。その帰りに⼤きなガマガエルが道の真ん中で微動だにせず鎮座していてたので、⼭の主に出会ったような気持ちになりましたね。ここは流れている空気が違いますし、来る度に気持ちが引き締まります。
もともとは竈⾨の神様・農業信仰の神様だったそうですが、今は海の神様として崇められているんです。⾔い伝えによれば、江戸時代に土佐沖で遭難した漁師のもとに光がすーっと差してきて、その光に導かれて陸にたどり着くことができたそうです。後日、光の差してきた場所を訪ねてみると高峯神社があったそう。それ以来 、海上安全の神様として土佐だけでなく伊予の方まで信仰が広まったと伝え聞いています。⽴派な社や⿃居があるので、昔からとても愛されてきた神社だと思います。
お祭りなども開催されているんですか?
高知県内でも知らない人の方が多いと思う神社ですが、春・夏と、12月には冬の大祭を開催しています!冬の大祭には餅まきもありますので 、タイミングが合えばぜひ足を運んでもらえれば。もちろん、参拝は自由です。厳かでずっと大切にされてきた場所なので、来られる際はマナーを守ってお参りしてくださいね。
相川の棚⽥を⾒て、移住を考えたんです。
相川の棚⽥のどんな所が好きなんですか?
嶺北エリアを⾞で⾛っていた時、視界がパッと開けて⾒えたのが棚⽥の景⾊でした。正直、「何じゃこりゃ!?」と衝撃を受けたんです。⾼知県にもこんな場所があったのかと。それ以来、⼟佐町を頻繁に訪れるようになって移住することにもなったので、僕にとっては相川の棚⽥が移住のキッカケでもあるんです。
棚田は、先人が山の斜面を開拓してできたものです。人の手によって作られたものですが、自然の景色と合わさった光景は唯一無二!相川の棚田は手入れも行き届いていて、本当に美しい。稲を植える前の5⽉頃は⽥んぼに景⾊が映り込んでキレイだし、9⽉〜10⽉頃の稲が⻩⾦⾊に⾊づいた景⾊もおすすめですよ。それに星もすごいので、実は夜に来ることの⽅が多かったりもしますね。
川の中から舞い上がるように
出現するホタルは、圧巻。
押ノ川では野⽣のホタルも⾒られるんですか?
幼い頃にも⾒たことはありましたが、数匹がふわっと⾶んでるだけだったので、押ノ川で⾒るホタルは全く別もの。川の中から舞い上がるように⾶び回る姿は、本当にビックリでしたね。しかも、ホタルの光が川⾯に映る景⾊も幻想的だから、ずっと⾒ていられると思います。
ホタルが⾒られるのはいつ頃ですか?
6⽉上旬から中旬くらいなので、⾒られる時期はごくわずか。それに⾬の降っていない晴れの⽇が最低限の条件で、その条件をクリアしても確実に出現するかは⾏ってみないと分からないのが本⾳です。ただ、カワニナというホタルのエサになる⾍が押ノ川には増えているので、チャンスはあると思いますよ。
これまでの経験で⾔えば、だいたい20時過ぎくらいから出現してきます。川のせせらぎや⽊々が揺れる⾵、美しい星空も楽しみながら、のんびりとホタル待ちする時間も楽しんでもらえれば!運が良ければ、ビックリするほどのホタルと出会えるはずです!!
⾼知県⼟佐町には、
澄み切った川や⾃然、
おいしい⾷がいっぱい。
これから⾼知県を旅する⽅々に⼀⾔お願いします!
⾼知県⼟佐町には澄み切った川とマイナスイオンがバンバン出ている⼭、⼟佐あかうしや川⿂のアメゴ、⽇本酒の桂⽉など、おいしいものがいっぱいあります!
気分がスッキリしたい時は、あったかい⼈も待っているので、ぜひ⼟佐町に遊びに来てください!待ってますよー!!
