⾼知市から⼀番近い村、⽇⾼村。
ここは、豊かな⾃然をはじめ、
その恩恵を受けた⾷、職⼈技など、
まだ⾒ぬ⾼知県の魅⼒が
たくさん隠れている村でした。
移住者である松倉さんが
おすすめする場所、モノ、コトから、
意外な⾼知県を楽しんでください。
⼈も気候もあったかい。
移住先は、⾼知⼀択だった。
まずは⾃⼰紹介をお願いします!
日高村観光協会所属 地域おこし協力隊の松倉です。現在は、インバウンドや国内観光客に向けた体験プログラムを企画しています。
神奈川県出身で大学時代はオーストラリアで過ごし、卒業後は青年海外協力隊としてマレーシアで3年間活動していました。ずっと地方暮らしに憧れていて、出産を機に本格的に移住先を検討したんですが、高知以外は考えられなかったんです。人も気候もあたたかいと聞いていましたし、おいしいごはんや日本酒もあるので!
今日ご案内するスポットは、日高村での私の暮らしを支える大切な場所ばかりです。ちょっとマニアックなスポットもありますが、ぜひ楽しみにしておいてくださいね!
森を通り抜けると出会える、
霧⼭茶園の絶景茶畑。
⾼知県にもこんな⽴派な茶園があるんですね!
私も移住するまで知らなかったんですが、霧⼭茶園は中四国最⼤級の茶園を有している⼟佐茶の名産地です。地域おこし協⼒隊として初めて挨拶に来た際は、本当に衝撃を受けて…。ここに来るまでは森の中を通るんですが、⼀気に視界が開けて現れる茶畑のスケール感に圧倒されましたね。
県内の茶園は⼭の斜⾯に段々畑でされている所が多いですが、霧⼭茶園は平地で広⼤ですし、空の抜け感もすごいんです。それに、森を通り抜けて出会えるというロケーションも、ワクワク感が⽌まらないと思いますよ。
松倉さんは霧⼭茶園のお茶をよく飲むんですか?
今は妊娠中なので、ほうじ茶をよく飲んでいます。市販のものよりもすぐに濃く出ますし、1パックでたくさん飲めるのも魅⼒です。お茶は⽔出しタイプを親に定期的に送っていますが、苦みがなくて味が深いので飲みやすいと⾔っていますね。また、お茶だけでなく紅茶も作られていて、お⼟産にもおすすめです。霧⼭茶園では、ほうじ茶の焙煎や⼟佐和紙を使った茶⽸作りなどの体験プログラムも⽤意されているので、貴重な時間が過ごせると思います。体験された⽅は茶園内を散策できるため、また違った景⾊も楽しめるのでぜひ!
⼈気スポットの仁淀川は、
地元⺠だけが知る⽳場で。
松倉さん的に、この場所をおすすめする理由は?
仁淀ブルーと⾔われる⻘さを楽しむなら他にもスポットがたくさんありますが、屋形船仁淀川の発着場あたりは地元⺠だけが知っている秘密の⽳場!川の流れが穏やかで浅いため、⼩さい⼦どもでも安⼼して遊べるんです。それに岩場ではないから、親としては安全⾯にも配慮できます。2歳の娘と川遊びする時は、いつもこの場所ですね。
屋形船に乗って仁淀川の景⾊を楽しんだ後は、ここでのんびりと川遊びをしていってください!地元の知る⼈ぞ知る場所なので、周囲を気にせず遊ぶことができると思います。もちろん、仁淀川ならではの⻘く美しい⽔⾯も広がっているから、私的にはまさに⼀⽯⼆⿃なスポットです!
乗船する前は待合室からも美しい景⾊が楽しめるので、仁淀川をより贅沢に満喫できると思いますよ。
こんな果物があるとは!
感動した、桑名さんの⽂旦。
⾼知の名産である⽂旦ですが、桑名さんの⽂旦は他とは違うんですか?
実は、⽇⾼村に移住して初めて⽂旦の存在を知りました。どうやって剥いたらいいんだろうと思うほど分厚い⽪が特⻑の⽂旦ですが、⽢酸っぱくてとってもジューシー。その後、桑名さんの⽂旦を味わってみると、酸っぱさと⽢さのバランスがさらに私好みに思えたんです。
聞いてみると、⼀般的には⼩夏で受粉するんですが、桑名さんは⼋朔で⾏っているそう。熟成⽅法もコンテナの中に新聞紙を敷いて⼿間ひまかけて⾏っているため、そうしたこだわりが他との味の違いになっているのかなと実感しました。2歳の娘も丸ごと⼀つ⾷べるほどで、桑名さんの⽂旦は家族みんなでいつもおいしく味わっています。
桑名さんの⽂旦はどこで購⼊できるんですか?
年間1トンほどの限定⽣産で⼀般には流通していないため、まずは⽇⾼村観光協会まで問い合わせいただければ!通常のシーズンは2⽉〜4⽉頃ですが、桑名さんの⽂旦は3⽉に出荷を始め、3⽉中にほぼ完売。⽣産状況に応じて、販売可能か連絡させていただきます!
村の駅ひだかに並ぶトマトは、
とにかく⽢くてお⼿頃。
⽇⾼村はフルーツトマトの⽣産地なんですよね?
全国屈指の⽣産地で、村内にはたくさんの農家さんがフルーツトマトを育てています。村の駅ひだかではリーズナブルな価格で販売しているので、神奈川で暮らしている時と⽐べてトマトの使い⽅がすごく贅沢になりましたね。⼀袋まとめて煮込み料理に使ったり、パスタにもたっぷり⼊れたり、トマトってこんなにも豪快に使えるものだったんだと思えるほどです。
フルーツトマトと⾔われるだけあって⽢みもあるし、⻘くささもなくて⾷べやすいのもポイント。発送もできるので、ドライブついでにぜひ⽴ち寄ってみてください!絶対に毎⽇の⾷卓に重宝すると思いますよ。
また、⽇⾼村のトマトはシュガートマトというブランド名で県外にも出回っているため、気になる⽅は⼿に取ってもらえればうれしいです!
⼤野くわ製造処で、
職⼈技と癒しを体感してほしい。
松倉さんは⼤野くわ製造処のどんな所が好きなんですか?
鍛治職⼈の無駄のない技を間近で⾒られることですね。⼤野くわ製造処は創業80年以上を誇り、農機具のくわをオーダーメイドで仕上げます。鉄を打つ⾳、真っ⾚な⽕、⾶び散る⽕花など、ぼーっと⾒ているだけで癒されるからおすすめです。
実は観光協会のすぐ近所なので、私や協⼒隊仲間も癒しを求めてちょくちょく通っています。仲間内では、「気分を晴らしたい時は⼤野さんに会いに⾏こう!」となっているほど、癒しなスポット&存在なんです。
⾃由に⾒学できるんですか?
体験プログラムを⽤意しているので、興味のある⽅は⽇⾼村観光協会にお問い合わせください!⼤野さんが作業している姿を⾒学しながら、作業内容やくわなどの説明も聞けて、絶対に楽しめると思います。⼥性の⽅も多く訪れていますし、⼤野さん⾃⾝も気さくな⽅なので、思いきり癒されてくださいね。
⽇⾼酒蔵ホールの趣は、
古⺠家好きにはたまらない。
⽇⾼酒蔵ホールにはよく訪れるんですか?
⼀般開放はされていませんが、毎週⽕曜⽇に酒蔵カフェがオープンしているので時々来ています。天井の⾼さも酒蔵ならではで、夏でも涼しいからのんびり快適に過ごせるんです。
明治時代に建てられた旧松岡酒造の建物で、1990年に100年の歴史に幕を閉じた後、村のみんなで有効活⽤することになったそう。そして、現在の⽇⾼酒蔵ホールとして⽣まれ変わり、アーティス トのライブや地域のイベントなどで活⽤されています。
⼤きな酒樽やその蓋、煙突など、酒蔵として営まれていた名残が随所に残っていますし、⽴派な⼤⿊柱や梁も⾒もの。⽇本酒と古⺠家好きな私にとっては、たまらない場所なんです。ここに来る度に、旧松岡酒造の⽇本酒を飲んでみたかったなぁと思いを馳せていますね。ひな祭りの時期には⼤きな酒樽にお雛様を飾っているので、旅⾏のタイミングが合えばぜひ訪れてもらいたいです!
洞窟アドベンチャーが楽しめる、
スリル満点の猿⽥洞。
洞窟の中はどんな⾵になっているんですか?
猿⽥洞は全⻑1420mの⽯灰洞で、現在は200mほどが探検⽤に開放されています。天井がすごく低くて道も狭いし、暗い中をハシゴで登ったり、滑りやすかったりもするので、サンダルや短パンといった軽装備ではダメ!私も初めて⼊った時は⾃分のことで精⼀杯になったほどだから、⾼所&閉所恐怖症の⽅はちょっと⼤変かもしれません。
でも、⼿付かずの⾃然とスリルを思いきり楽しめるので、アドベンチャー好きの⽅には絶対おすすめですね。⾃由に出⼊りできますが、⼊洞の前と出た後には教育委員会に連絡し、2名以上で⼊るというルールがあります。そして、ヘルメットやトレッキングブーツ、懐中電灯などの装備もマスト(⽇⾼村観光協会で貸し出しも⾏っています)!くれぐれもスマホのライトだけで⼊るのは⽌めてください。万が⼀落としてライトがつかなくなると、中は本当に真っ暗なので。
ガイドのお願いはできるんですか?
体験プログラムを⽤意しているので、⽇⾼村観光協会までお問い合わせください。実は以前まで、私もガイドを⼿伝っていたんですよ。猿⽥洞にまつわる伝承話なども交えながら、約1時間かけて洞窟を探検します。ゴールは⼭の頂上に出るので、後はゆっくりと下⼭するというコースです。
洞窟の中は夏でも17〜18度くらいで、まさに天然のクーラー状態。地元のおんちゃんやおばちゃんたちは夏になると洞窟の⼊⼝でお弁当を⾷べたり、休憩スポットとしても利⽤しているから、⼊洞しなくてもいろんな楽しみ⽅がありますよ!
キレイな仁淀川や広⼤な茶畑、
⽂旦などを楽しみに来てください!
これから⾼知県を旅する⽅々に⼀⾔お願いします!
⾼知県には仁淀川のようなキレイな川がたくさんあり、⾃然に囲まれた茶畑もあります。それにおいしいトマトや⽂旦もあるので、ぜひ遊びに来てください!待ってまーす!!
