24番 最御崎寺

第二十四番 室戸山 明星院 最御崎寺(むろとざん みょうじょういん ほつみさきじ)

【御詠歌】明星の出でぬる方の東寺くらき迷いはなどかあらまし
【真言】のうぼう、あきゃしゃ、きゃらばや、おん、ありきや、まりぼり、そわか
「東の寺」の愛称で知られる最御崎寺。室戸岬周辺は、かつて無名の青年だった弘法大師が荒磯修行に来た場所で、岬の洞窟にこもり修行したとか。その時、空に輝く明星が大師の口に飛び込み、大師はここが仏法の最適地であると感得、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の蔵を刻んだという。その岬の頂上にあるのが最御崎寺。

■本堂と大師堂

亜細亜を感じさせる本堂
異国情緒あふれる境内。山門から入ると正面には亜熱帯植物に囲まれた本堂。
大師堂と多宝堂
また左手には大師堂、右手には多宝堂。本堂の奥には宝物館、聖天堂、護摩堂、遍路センターがある。
鐘 石
(空海の七不思議)
石質安山岩で叩くと鐘のように音を発し、この響きは冥土まで届くとわ言われ俗に「鐘石」と呼ばれている。

■立ち寄りスポット

日本一の一等レンズ
境内からすぐそばには、四国の南東端に位置する室戸岬灯台がある。明治32年に完成し、その後、台風や戦災、南海地震などで灯台のレンズは破損したが、鉄造りの灯塔はほとんど被害がなかったとか。大正6年より電化され160.0万カンデラの単閃白光で、室戸の海を見守り続けている。
御厨人窟・神明窟
寺の下の海岸近くにある御厨人窟は弘法大師修行の地。「明星口に入り、虚空蔵光明照らし、菩薩の感をあらわす」という神秘体験とともに悟りを開いた。神明窟は大師が寝起きした洞窟と伝わる。周辺は遊歩道が整備された室戸ジオパークとなっており、空海伝説の伝わるスポットが数多くある。また「室戸岬・みくろどの波音」は環境庁認定の日本の音風景百選にも選ばれている。
中岡慎太郎像
坂本龍馬の盟友、中岡慎太郎の像が室戸岬の美しく雄大な海岸線を望んで建っている。
DATA
場所:室戸市室戸岬町4058-1
TEL:0887-23-0024
アクセス:南国ICより車で約2時間
/ごめん・なはり線「奈半利」駅から高知東部交通バス「室戸岬甲浦」行きで約50分、「スカイライン登り口」下車徒歩約25分
【施設情報】