28番 大日寺

第二十八番 法界山 高照院 大日寺(ほうかいざん こうしょういん だいにちじ)

【御詠歌】露霜と罪を照らせる大日寺などか歩みを運ばざらまし
【真言】おん、ばざら、だどばん
田園風景に囲まれた三宝山の麓にあり、四季折々の花が美しい大日寺。聖武天皇の勅願により行基が本尊の大日如来を刻み開創、その後弘法大師が本尊の縁日28日にちなみ、第28番札所に定めたといわれている。江戸時代には土佐藩の祈願所として栄えたが、明治の廃仏毀釈により廃寺となり、明治17年(1884)に再興した。

■本堂と大師堂

悠然と佇む本堂
境内正面にある本堂には、行基が刻んだとされる本尊の大日如来が安置されている。像は約145cmの座像で寄せ木造り。中四国では最大級とされており、脇仏の聖観音立像とともに国の重要文化財にも指定されている。
大師堂
本堂の左手に大師堂。
むかい合わせに地蔵菩薩堂がある。
奥の院
弘仁6年(815)に弘法大師が訪れ、境内の楠(くすのき)の大木に爪で薬師如来を彫ったことから「爪彫薬師」(つめほりやくし)と言われ、霊木として奥の院に安置されている。首から上の病気に霊験があると伝えられ、ご利益があると自然に穴の空いた石を奉納する習いになっている。
また爪彫薬師堂の脇の岩から流れ出る清水は、大師の御加持水とされている。渇水時にも枯れたことがなく高知県の名水40選に選ばれている。

■御守り

大日寺のお守りと爪彫薬師のお守り
DATA
場所:香南市野市町母代寺476-1
TEL:0887-56-0638
アクセス:南国ICより車で約20分(高知市より車で約40分) /ごめん・なはり線「のいち」駅より徒歩約20分
【施設情報】