36番 青龍寺

第36番札所 独鈷山 伊舎那院 青龍寺(どっこざん いしゃないん しょうりゅうじ)

【御詠歌】わずかなる泉にすめる青龍は仏法守護の誓いとぞきく
【真言】のうまくさんまんだ、ばざらだん、せんだ、まかろしゃだ、そわたや、うんたらた、かんまん
高知の中心部最後でもあり、西部の始まりでもあるような場所に位置する青龍寺は、弘法大師が唐の地から、寺院建立の地に留まることを託して投げた金色の独鈷杵(とっこしょ)が、この地の松の枝にかかっていたことから建立されたと伝わる。独鈷山という山号はこれに由来する。寺号は真言密教の師、恵果和尚への報恩のため和尚が住んでいた長安の青龍寺に倣い、恵果堂や恵果和尚の墓も建てられている。墓の近くには滝が流れる行場もあり厳かな雰囲気が漂う。

■本堂と大師堂

本堂
本尊の波切不動明王は、大師が海上の帰途嵐に遭ったとき、宝剣で荒波を切り裂き救った姿を刻んだと言われる。海上の安全を祈る漁師からの信仰を古くから集めてきた。ともに安置されている愛染明王は家庭円満、縁結びの神様。国の重要文化財。
大師堂
本堂のすぐ左手に大師堂。境内に本堂、大師堂、薬師堂が一直線に並んでいるが、これは唐の青龍寺の配置を模しているという。
170段の階段と三重の塔
本堂に行くまで短いようで長い170段の石段の途中に、朱色が美しい三重塔がある。その美しさに思わず、目を奪われる。
DATA
場所:土佐市宇佐町竜163
TEL:088-856-3010
アクセス:土佐ICより車で約30分/高知県交通バス停「堺町」から「宇佐」行きで約50分、「スカイライン入口」下車徒歩約30分
【施設情報】