39番 延光寺

第39番札所 赤亀山 寺山院 延光寺(しゃっきざん てらやまいん えんこうじ)

【御詠歌】南無薬師諸病悉除の願こめて詣る我が身を助けましませ
【真言】おん、ころころ、せんだり、まとうぎ、そわか
「修行の道場」の終わりは、心落ち着く静かな山寺、延光寺。海に沿って長く広い高知県の西の端にある宿毛市は海に沈む夕日が美しく、運がよければ見られるだるまの形の「だるま夕日」が有名。 入り口でお遍路さんたちを迎えてくれるのは亀の像。911(延喜11)年、池に住んでいた赤亀が、竜宮から銅鐘を背負って帰ってきたことから、赤亀山延光寺といわれている。 この鐘は国の重要文化財に指定されている。

■本堂と大師堂

りんと佇む本堂
広々とした境内に建つ堂宇は、本堂と大師堂のみ。
寺の歴史は古く、724年(神亀元年)に行基が薬師如来を刻んで開山し、鶴亀山施薬院宝光寺と称していた。後に弘法大師が巡錫の際、日光・月光菩薩を安置し、再興した。
大師堂
本堂のすぐ横にある大師堂も、りんと静かな佇まい。
梵 鐘
延喜11年(911)に作られたという梵鐘は、重要文化財に指定されている寺宝。赤い亀が背中に乗せて、竜宮城から持ち帰ったものであるといわれている。
DATA
ところ:宿毛市平田町中山390
TEL:0880-66-0225
アクセス:中土佐ICより車で約2時間50分/ 土佐くろしお鉄道「平田」駅から徒歩約35分/土佐くろしお鉄道「中村」駅から高知西南交通バス「宿毛」行きで約40分、「寺山口」下車、徒歩約15分
【施設情報】