37番 岩本寺

第37番札所 藤井山 五智院 岩本寺(ふじいさん ごちいん いわもとじ)

【御詠歌】六つのちり五つの社あらわしてふかき仁井田の神のたのしみ
【真言】のうまくさんまんだ、ばざらだん、せんだ、まかろしゃだ、そわたや、うんたらた、かんまん(不動明王)
岩本寺は、聖武天皇の勅願によって行基が開いた福円満寺が始まり。当時はその他6カ寺と併せて「仁井田七福寺」と呼ばれていた。後に弘法大師がさらに5カ寺を建てて五本尊を祀り、「仁井田十二福寺」として栄えた。 今ではその5体の本尊がこの岩本寺に納められていて、大勢の人がお参りに訪れる。

■本堂と大師堂

本堂
1976〜78年、お遍路さんを手厚く迎えるために広々と増築した本堂の天井にはめこまれた「板絵」は見事。
高知県内外のプロ、アマ約400人による575枚の色とりどりの板絵の中には、花や太陽、仏像のほかにマリリン・モンローの姿もある。
住職自ら描いた板絵もある。
大師堂と歓喜天
平成8年に落慶した歓喜天は、木造でありながら円形という珍しい形。本尊の勧喜天は財宝の神、博愛の神として信仰を集めている。
清流殿
清流殿の天井にも京都在住の八田哲画伯制作の、縦50cm、横65cmの杉板182枚に全長196kmの四万十川全景と30ヵ所の沈下橋の美しい板絵がある。
「三度栗」の木
弘法大師にちなんだ「七不思議」の伝説が伝わっており、「三度栗」は、大師の霊力で7回も花を咲かせ、3回も実るようになった栗の木だという。この木が今も境内に残っている。
DATA
場所:高岡郡四万十町茂串町3-13
TEL:0880-22-0376
アクセス:JR「窪川」駅より徒歩約10分/中土佐ICより車で約45分
【施設情報】