38番 金剛福寺

第38番札所 蹉陀山 補陀洛院 金剛福寺(さだざん ふだらくいん こんごうふくじ)

【御詠歌】ふだらくやここはみさきの船の棹とるもすつるも法の蹉陀山
【真言】おん、ばざらたらま、きりく
四国最南端の地、足摺岬。黒潮が最も近接するその突端には灯台が立ち、青い海と濃い緑に囲まれて白く輝いている。 金剛福寺は、その岬に建立され、この地を観世音の理想の聖地とした弘法大師が、自ら千手観音を刻んで安置した。 厳しい自然の中で人々の信仰を集め、古くから栄えた。
秘仏の本尊の千手観音は、正月、初観音、春祭りなど特定の日に公開されている。ちなみに前の札所の岩本寺からは約100kmあるといわれていて、全札所間のうち最も長い距離となっている。

■本堂と大師堂

本堂
四国の最南端、弘法大師が修行をしたと伝えられる足摺岬の突端に位置するこの寺は、ビロウなどの亜熱帯植物に囲まれ、12万平方メートルの広大な敷地。本堂の左手に大きな池がある。
大師堂
本堂左手にある大師堂。
境内にはほかに、多宝堂、愛染堂、不動堂、弁天堂がある。
大師亀
足摺岬の大師七不思議は、岬の突端(亀呼岩)で、お大師様が亀を呼び、目の前に浮かぶ不動岩に渡り、修行したと伝えられているもの。 徳川中期の道中案内記に足摺は「ゆるきの石に亀も浮く」とあり、お遍路さんは亀を呼び幸運がくると喜んだという。

■おみくじ

銭亀入りおみくじ
「金財招福みくじ」には金の小さな「銭亀」がついていて、お財布の中に入れておくとよいそう。
小さな亀の御守りが金運をあげてくれそう。
DATA
場所:土佐清水市足摺岬214-1
TEL:0880-88-0038
アクセス:須崎東ICより車で約2時間30分/土佐くろしお鉄道「中村」駅から高知西南交通バス「足摺岬」行きで約1時間40分、終点下車徒歩約1分/中土佐ICより車で約3時間30分
【施設情報】