須留田八幡宮

極彩色の芝居絵屏風で知られる絵金ゆかりの社
高知県に位置する須留田八幡宮は、かつて歌舞伎が奉納の宮芝居として興行され、その名残である「回り舞台」が最近まで残っていました。

この宮は、土佐の絵師である絵金(金蔵、1812~76年)ゆかりの地としても知られています。絵金は高知城下で生まれ、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風をのこし、地元高知では「絵金さん」の愛称で長年親しまれてきました。
彼の歌舞伎や浄瑠璃のストーリーを極彩色で絵画化した芝居絵屏風は、同時代の絵画のなかでも一段と異彩を放つものです。絵金は「生活の中の美」として、夏祭りの間に神社や商店街の軒下に飾られ、提灯や蝋燭の灯りで浮かび上がる画面は、見る者に強い印象を残します。

須留田八幡宮には、絵金がお抱え絵師としての地位を剥奪された後、赤岡にいる叔母を頼ってやって来た際、当時上演されていた奉納宮芝居の屏風絵を旦那衆の依頼で描くことになったと伝えられています。
名称
須留田八幡宮
(するだはちまんぐう)
所在地
781-5310 香南市赤岡町須留田
お問い合わせ
香南市教育委員会生涯学習課
電話番号:0887-54-2296

アクセス

所在地
781-5310 香南市赤岡町須留田
交通アクセス
車:高知自動車道南国ICから、車で約20分
最終更新日 2025年09月16日